住まいの快適な空気環境を創る「竹炭入り清活畳」と「幻の漆喰」の開発につづき、人間本来の免疫力を高める「生きている木材」=「木材本来の性質を生かしたままの状態で、家造りに活用できる素材」の開発を目指しました。
原材料は、人間が毒素やウイルスから身を守るために持っている「免疫グロブリンA」を増加させる「杉」にこだわりました。
同時に「健康な生活は足元から」というテーマで、健康フローリング開発にも取り組みました。
足裏のツボを刺激するため、木目を浮き立たせる「浮造り(うづくり)加工」の質を高める方法を研究。
うづくりとは、杉の夏目と冬目の硬さの差を利用して、ブラシで削り、凹凸感を際立たせる加工です。
材の選定も重要で様々な乾燥材を試しましたが、求める材にはほど遠く、木材の乾燥を根本的に改革しなくては真の素材には近づかないと、乾燥への挑戦がスタートしました。
「生きている木材」はどうしたらできるのか?
人体の免疫グロブリンAを増加させるには「木の命が生きている」ということが必要不可欠です。
最近の木材は熱を加えて行う機械乾燥が主流で、木材が「ミイラ化」し、生命力が失われています。
生きた木材を生み出すには、まず熱を加えないことですが、熱を加えず短期間で効率よく乾燥させる都合の良い方法は、当時存在しませんでした。
カイケンコーポレーションが独自に考案した方法は、波動を利用して木材から水を抜く方法でした。
実現に向け、問題点を一つひとつ解決していきました。
波動=音響と捉え、木材の中に含まれる水分にクラシック音楽の波動をあてて水を抜く方法を採用。
選定する音楽、音量、熟成庫内の温度などの問題をクリアし、テストプラントを製作して最終的なテストを行いました。
結果は見事、含水率20%以下まで低下。
音楽の波動で水分を抜いて熟成させる「音響熟成木材」が生まれた瞬間でした。
ほとんどの材が芯割れせず、大きく反ったり曲がったりしている材も少なく、想像以上の仕上がりでした。
この完成により、「うづくりフローリング」も逆目が起こらず、安全な商品が造れるようになりました。
音響熟成木材は、「木の命」が「木材としての命」に引き継がれた、自然の力が生きている本物の素材です。
そのラインナップは、水やキズに強く、かるくやわらかく香り高い特性をいかして、住空間全体に広がっています。
カイケンコーポレーションでは、これからも音響熟成木材の可能性を追求してまいります。