故きを再創造して
新しき心地を楽しむ家

Natural Vintage Home

2024年の夏、リフォームで生まれ変わった福岡県北九州市のF様邸。
木造平屋建てのその住空間は、時を経た自然素材の由緒が見事な職人技で新たに引き継がれた、ナチュラル・ヴィンテージなお住まいです。

福岡県北九州市 F様邸
◎設計・施工 有限会社鶴嶋工務店

F’s Home Fukuoka-ken Kitakyushu-shi
presented by TSURUSHIMA KOUMUTEN

時を超えたナチュラル・ヴィンテージな価値

もともとワインの醸造年を意味するフランス語だった「ヴィンテージ」という言葉は、今では「古くて価値が高い年代物」といった意味に広がって使われています。
大工さんたちの職人技によって、古材と新しい自然素材が見事に調和して生まれ変わったF様邸は、まさに「ナチュラル・ヴィンテージ」な価値が再創造されたお住まいです。

古材を生かした天井・梁、新しい床材が調和した美しい玄関ホール。
懐かしさの中に品のある風格が感じられます。

漆喰と天然木の風合いは、間接照明でいっそう引き立てられています。
廊下も、無垢材と漆喰の自然素材が心落ち着く空気感を生み出しています。
玄関には多目的収納も設けられて便利です。

住み心地のよさを一新する「エラボレーション」

1994年にノーベル文学賞を受賞された大江健三郎さんが使われていた「エラボレーション(elaboration)」という言葉があります。
大江さんは、「エラボレーション」を「入念に作る(仕上げる)こと、労作」という訳に加え、友人だったエルサレム生まれのパレスチナ人で、文学研究者/批評家のエドワード・サイードさんの著作『Musical Elaborations(音楽のエラボレーション)』にもとづいて、「幾重にもかさなった、芸術作品を磨きあげる作り方のこと」と定義されていました。
住まいの細部にいたるまで、職人技で入念に磨きあげられたF様邸は、見事なエラボレーションの成果ともいえます。

23.7帖のLDKは、ご家族の暮らしの歴史が刻まれた天井材や梁の深い色合いと、新たに張り替えられた無垢・無塗装のフローリングの艶やかな色合い、そして漆喰壁のやわらかな色合いが心地よく調和し、気持ちのいい空気が育まれています。

時を超えて生まれ変わった梁が印象的な主寝室は、収納も充実しています。

6帖の洋室も居心地がよく、収納スペースもゆったりとられています。

F様お気に入りの木のキッチン。
目隠しにもなる引戸を開くと、調理台を兼ねた収納棚が設けられています。

無垢・無塗装の木のキッチンは、収納もたっぷり。
薪ストーブもご家族のこだわりです。

心がなごむ和のスペースは、畳にごろんと寝転ぶと、気持ちのいい開放感です。
収納も工夫されていて、便利に使えます。

自然素材が生み出す香りと空気で居心地がぐっと良くなったトイレ、木の香りが心身を癒す温泉宿のような入浴が毎日楽しめる音響熟成木材バスユニット仕様の浴室、主寝室とつながるウォークインクローゼットなど、住まいのすべての空間が心地いい空気に満たされています。


洗面脱衣室も、新しい自然素材の質感で見違える仕上がりに。
収納も工夫されていて、使い勝手もとてもよくなりました。

家の歴史がつながり
家族の心が結ばれていく

故きを再創造して
新しき住み心地が生み出されたF様邸は、
これまでの歴史にこれからの日々が
幾重にもかさなって、
いっそう魅力を増していくのでしょう。
 家の歴史がつながり、
家族の心が結ばれていくこのお住まいは、
エラボレーションリフォームの
理想のひとつです。

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