SAiN 50 ANNIVERSARY MESSAGE

#4 これからの未来へ歩むべき道標

 弊社発刊の情報誌『SAiN 50号記念特別号』も今回で最終号となりました。

 50号~52号まで、お客様との出会いや商品開発について、またこれまでの人生のことなどを振り返りながら発信させていただきました。
 最終回ではこれからの未来について、今後の弊社の歩むべき道標をお届けさせていただきます。

 弊社は創業以来、安全で健康、そして環境に優しい家づくりのための製品開発と販売に携わって参りました。
 そしてこの考え方はこの先の未来も決して変わることはありません。

 住宅業界の将来を考えると、今後解決すべき大きな課題がいくつもございます。
 その第一に考えられるのが技術職人不足です。
 特に左官職人、大工職人の不足は大きな社会問題になるのではないかと予想されます。
 弊社でもそれを見越して、まず左官職人不足に対応するために、特別な技術を持たなくても安心して施工が出来る塗り壁「幻の漆喰 ピュアケアウォール」を新たに開発いたしました。
 改良も着々と進行中で、一般の方でもローラーを使ってDIYで活用いただけることも視野に入れております。

 また大型の物件、施設などにも対応できるよう、機械を使用した吹き付け塗装用の商品として、その用途の幅も拡大中でございます。

 そして大工職人不足については、特に高度な技術を持っている職人さんが減少しており、このままでは日本の伝統構法である真壁構法(柱や梁を見せる構法)が出来なくなる恐れがあります。

 弊社では15年程前からこの真壁構法を研究し、独自の技術開発によって、システム化することに成功いたしました。
 それはオリジナルブランド「空気がうまい家」の標準構法として活かされ、お客様よりご好評をいただいている次第です。

 さらにこれまでは大工さんが現場で行っていた技術的な加工(造作物を作る作業)に対しても、工場生産で対応することでカバーできるようにいたしました。
 それに必要な最新設備の導入にも積極的に取り組んでおります。

 業界は新建材、集成材、輸入材等の加工木材での家づくりが主流です。
 弊社は国産材、自然素材(無垢)100%の家づくりの大切さを発信し、絶やさないために、これからも安全で健康で環境に優しい家づくりの推進に邁進いたします。

 真実とは何なのか、本物とは何なのか、業界が発信している情報、法の裏側、国民の皆様の生命財産は本当に守られているのか。
 何が本当のことなのか、見極めるのが難しい時代です。

 弊社はお客様が選択を間違わないよう、裏付けの取れた正しい情報を発信し、一人でも多くの子ども達やシックハウス症候群で悩む人々が健康で暮らせるように、全国のパートナーの皆様と一緒に闘っていきたいと思います。

 最後に、今後もこの『SAiN』が発展していくよう、全国の読者の皆様からの暖かいご支援をいただきながら、精一杯の発信を継続していくことを誓います。

 これからも『SAiN』の成長を見守っていただければ幸いです。

[おわり]

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