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最終更新日: 2024年5月24日

無垢材のメリット・デメリットとは? 購入前に知っておくべきポイントを解説します。

無垢材は特に日本人に好まれる木材ですが、無垢材ならではの特徴などをしっかり把握しないまま選択してしまうと、後々に後悔する可能性があります。

そのため、購入するにあたってのメリット・デメリットを知っていただき、後悔しないためのポイントを解説していきます。

この記事でわかること

無垢材は、極度の乾燥状態で板が変形する場合がある

水気に弱く、水汚れを放置するとシミ・黒ずみの原因になる

合板よりは高額になるケースが多い

一般的な掃除の要領でお手入れをすることで、きれいな状態を保てる

目次

そもそも無垢材とは


住宅を検討する方なら一度は耳にしたことがある無垢材とは、接着剤などを使用せずそのままの木を利用する木材であるのが最大の特徴です。

また、無垢材には調湿効果があり、室内を快適な環境に整えてくれたり、素足で暮らせるほどの心地よさも魅力です。

魅力が多い無垢材ですが、メリットばかりではなくデメリットもあり、あらかじめ無垢材を選ぶにあたってのポイントを理解しておけば、後から後悔することも少なくなるはずです。

今回は、“無垢材”のメリットとデメリット、購入前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。

混じり気が無く純粋な自然そのものである無垢材。
樹種によってその特徴や持ち味は様々で、生息地、気候風土などの環境要因によっても変化します。

無垢の家とは?

無垢の家とは、天然木である「無垢材」を主な建築材料とした住宅を指しています。

無垢の家は木と木を接着剤で繋ぎ合わせて作る「合板」を使っていないため、化学物質を使用しておらず、アレルギー物質の発生が抑えられるなど、健康面でも安心なことが魅力となっています。

特に昨今では、日本の建築環境において無垢材が欠かせない建築材料となりました。

工業的に生産されたものと違い、一本一本、一枚一枚違っているのが味わい深くて面白い無垢材。
生命の気配やその育みを感じることができるので愛着がわき、魅力的な素材だと思います。

無垢材のフローリングとは

「無垢材のフローリング」と、一言で表現しても建築材料の種類は多種多様で、それぞれの無垢材によって、家自体の印象やそれに伴う金額も大きく変わってきます。

一般的な「無垢材のフローリング」と「複合フローリング」との違いについて詳しく解説します。

無垢材のフローリングの特徴

木の種類や個体によって肌触りや色合いなどが大きく異なります。

最大の特徴は、木がもつ生のぬくもりや心地よさです。

無垢材のフローリングと複合フローリングの違い

複合フローリングは、無垢材のデメリットでもある木材の反りが比較的少なく、加工が比較的容易で、完成まで早いのも特徴です。

また、複合フローリングには重ね合わせる工法もあります。

無垢材の種類や特徴を知ろう

無垢材は、樹種によって色合いなどの仕上がりのイメージも大きく異なります。

主要な7種類の樹種をご紹介しますので、それぞれの特徴を知っていただければと思います。

ウォールナット

クルミ科の樹種で世界三大銘木に該当し、ヨーロッパなどの家具材を代表する木材です。
強度が高く、優しい色味が特徴的です。

ヒノキ

主な特徴として、色濃く浮かんだ木目や美しい艶があります。
強度・耐久性が高いことから、柱・天井・床材など家屋における様々な箇所に利用されています。

オーク

日本では「ナラの木」と呼ばれ、主な特徴として力強い木目をもち、使用する場所によって様々な楽しみ方があります。
虎の被毛のような模様の木目を楽しめ、一本の丸太でいろいろな表情をもっています。

サクラ

木材自体がサクラに似ているため、建築業界で「サクラ」と呼ばれることが多いこの樹木は「カバノキ科」の樹木で、「カバザクラ」と呼ばれることもあります。
主な特徴としては、耐水性に優れ、非常に高い強度を持っていること。
また、美しい光沢感があり、神社などの床や床柱にも多く使われるなど、幅広い用途があります。

ケヤキ

ニレ科の落葉広葉樹で逞しい幹をしており、神社の境内などに多く、街路樹として活用されることもあります。
木の中心は少し赤みがかった色で、外側は透明感のある淡い褐色です。

パイン

マツ科の針葉樹で、芯に近い部分は淡い褐色で、表皮に近い部分は淡い黄白色をしています。
存在感のある大きな節が特徴的で、経年変化によって茶褐色へと変化し、艶が出てきたり飴色の美しい光沢が増したりと、深い味わいを感じることができます。
木目がはっきり濃いために化粧材として使用されることが多く、心地よい手触り感や温もりもあって、床材をはじめとした内装材だけでなく、柱や梁、桁などの構造材にも汎用性があります。

ブラックチェリー

アメリカ北東部に分布するバラ科の広葉樹で、比較的繊細な木肌をしており、床材以外に家具などにも多く使用されています。
経年変化によって木肌が褐色を帯びていくため、時とともに深い味わいが楽しめます。

スギ

スギは「Japanese Cedar」と呼ばれ、日本固有の樹種として国内外で人気があります。
無垢のスギ材には、高い調湿性・断熱性・衝撃吸収性・吸音性といった特徴があります。
スギは日本国内において植樹面積が一番広いため、国産の木材の中ではもっとも入手しやすい木材のひとつです。

「Cryptomeria japonica~隠れた日本の財産~」という学名をもつスギは、硬すぎず柔らかすぎず、人肌に優しくあたたかみのある素材で、触れると適度に心地よい感触が返ってきます。
人間の免疫力をアップしてくれる効果も認められていて、「健康」のすぐ隣にいるような木だといえます。

カイケンの『音響熟成®木材』

「音響熟成®木材」は、水に強く腐りにくい南九州産のスギだけを使って、木の命が失われる「機械乾燥」ではなく、木にストレスを与えず、音楽を聴かせながら自然の恵みを逃さず凝縮する「音響熟成」という方法で生み出された無垢・無塗装の木材です。

南九州産のスギを使った音響熟成木材は、見た目も美しく、心がすっと落ち着く香りと、ぬくもりがあってやわらかな手触りをしています。

油分を多く含むことから高い防菌作用を持ち、一般的なスギ材より保水性が高いことから調湿効果も高く、風邪やインフルエンザの予防、結露防止、防カビなど様々な特徴を持っています。

カイケンの『音響熟成木材』はこちらのページでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

カイケンのInstagramでは、「音響熟成®木材」と「幻の漆喰®」を使った「空気がうまい家®」の施工例や家づくりのヒントなどを発信していますので、あわせてご覧になってみてください。

無垢材が持つメリット

ここまでは無垢材ごとの違いを見てきましたが、次に無垢材に共通するメリットをご紹介していきます。

一枚一枚異なる自然の味わい

無垢材が世代を超えて愛される理由の一つに、一枚一枚異なる柄や色味がその家だけの個性となり、満足感が得られるというメリットがあります。

無垢材は合板や集成材などと違って化学物質などを一切使用しないため、自然の中にいるような安心感を感じさせてくれます。

無垢材の調湿効果

日本は高温多湿な地域ですが、無垢材は多湿の時は湿気を吸収し、湿度が低い場合には湿気を空気中に放出しますので、室内の湿度量を適度に調節してくれる効果が期待できます。

梅雨などのじめっとした時期に、少しでも蒸し暑さや不快感が軽減されるのは、無垢材の魅力だといえます。

木の種類によっても調湿効果が異なることも理解しておきましょう。

一般的に、広葉樹より針葉樹のほうが内部の空洞が大きく、多くの水分を吸収できるため調湿効果が高い傾向があります。

スギ・ヒノキ、ヒバなどは、特に調湿効果が高いとされています。

経年変化で味が出てくる

「経年変化」と一口に言っても、変化の仕方にはいくつか種類があり、大きく分けると「色味」と「ツヤ」の2つになります。

どちらも周辺環境や家庭の生活スタイル、メンテナンスなど、無垢材がおかれたそれぞれの環境によって同じものはない、独自の変化を見せてくれるのも無垢材の大きな魅力です。

5年後、10年後にどんな色やツヤに変化してくれるか、その変化もぜひ楽しんでいただければと思います。

素足で暮らせる心地良さ

無垢材を使ったフローリングは、裸足で歩いた時になんだか安心できる心地良さを感じられます。

この心地良さは、木をそのまま使用する無垢材は、足に当たる柔らかさや表面の微妙な凹凸、温もりを感じ取ることができるためで、これは複合フローリングでは得られない魅力の一つです。

さらに、表面の凹凸をより際立てる「うづくり(浮造り)」加工を行うことで、足の裏に心地良い感触が伝わるほか、滑り止め効果や傷もつきにくくなるなど、多くのメリットが生まれます。

身体にもやさしい素材

先程少し触れましたが、無垢材には癒やしや安らぎ、心地よい気分にしてくれる効果があります。

これは、木材の自然成分により、抗菌・殺菌・鎮痛などの作用があるためとも言われています。

自然由来の材質なので、アレルギーの原因物質を含まないことも身体にやさしい素材と言われる所以です。

無垢材は維持が大変? デメリットはある?

メリットが多く日本の生活環境にも適している無垢材ですが、実はデメリットになる特徴もあるため、しっかりと理解しておくことが重要です。

板が変形する場合がある

無垢材は生きており、周囲の湿度や温度などに応じて空気中の水分を吸収したり吐き出したりする呼吸をしています。

そのため、極度の乾燥状態が継続すると多くの水分を吐き出してしまうため、板が変形してしまうケースもあります。

また、無垢材は空気を多く含んでいるため、物などが落下した時にキズやヘコミがつきやすい点にも注意が必要です。

水分や汚れが気になることがある

一般的な無垢材は木をそのまま使用しているため水気に弱く、水汚れを放置するとシミ・黒ずみの原因になります。

飲み物をこぼしたり、水汚れがある場合にはすぐに拭き取ることが大切です。

「音響熟成」という自然の恵みを凝縮する乾燥方法から生まれる「音響熟成木材」は、水にも強く、飲み物などをこぼしたとしても、時間の経過とともに自然になじんでいき、気にならなくなります。

定期的なメンテナンスが必要

綺麗な状態を維持していくためには、定期的なメンテナンスも必要です。

といっても、基本的には表面のホコリを落としたり、乾拭きをするなど、一般的な掃除の要領でお手入れをすることできれいな状態を保つことができます

コストが高くなる

「無垢材は高いのでは?」と思う方も多くいらっしゃると思います。

実際に、合板よりは高額になるケースが多いといえるでしょう。

理由としては、原木から切り取って1本ずつ製作する職人の手間や時間、木材を乾燥させるために長い時間を掛けているためです。

また、木が無垢材として使用できる大きさまで成長するまでに数十年の長い年月がかかるため、供給量にも限りがあることも理由のひとつです。

同じ無垢材であっても、樹木の種類やグレード、木目や節の量の違いなどで、金額が異なってきます。

無垢材を使いたい場合には、理想の無垢材とご予算でどのような木材を選べるのか、工務店や住宅メーカーに相談してみるようにしましょう。

木目やカラーは均一ではない

無垢材は天然木のため、全く同じ木目や色合いのものは存在しません。

「こういう柄でお願いします」と指定するのも、なかなか難しいと思います。

とはいっても、施工時には職人さんが無垢材どうしの色味や柄の違いなどから組み合わせを調整していくため、違和感を感じるような仕上がりにはならないはずです。

ホットカーペットやこたつは無垢を痛めることも

無垢材は、調湿効果によって空気中の水分をキャッチ&リリースしているため、ホットカーペットなどの家電によって、過度に水分が放出されることで、反り・目地の透き・突上げなどが発生するケースがあります。

しかし、一般的な使用の範囲ではそれほど影響はないため、ご安心ください。

「手入れが大変」というイメージは誤り

無垢材は一般的に「お手入れが大変」と思われがちですが、実際には特別なお手入れはあまり必要がありません

水分に弱いとは言われていますが、濡れたらすぐに拭き取れば大きな問題にもなりません。

一般的な掃除やメンテナンスの範囲で十分に長持ちする素材ですので、安心して利用することができます。

無垢材を使って後悔しないためのポイント

無垢材は日本の住環境に適した材質であり、その質感の良さや優れた機能性から高い人気があります。

ただし、無垢材を使って後から後悔することがないように、無垢材を選ぶときに気をつけておきたいポイントをご紹介させていただきます。

無垢材のメリット・デメリットを理解しておく

無垢材には多くのメリットが存在していますが、価格や素材の特徴など、留意しておくこともあります。

「良いものを長く大切に使いたい」「無機質なものではなくてナチュラルな家にしたい」など、ご自身の希望に無垢材が適しているのか、よく考えてみるようにしましょう。

無垢材の産地や樹種にもこだわる

一言で「無垢材」と言っても、材質の違い、産地の違い、加工の違い、使い方の違いなど、家を建てる工務店や材木屋によっても、その特徴はさまざまです。

もちろん見た目や質感、価格なども異なってきますので、自分にとって理想の無垢材はどれなのか、工務店や住宅メーカーのお話などを聞きながら、じっくり選んでみるようにしましょう。

理想が叶う無垢材を扱う工務店・ハウスメーカーを選ぶ

先述の通り、工務店によって扱っている無垢材も違えば、得意・不得意などももちろんあります。

「その工務店がどんな無垢の家を作れるのか」
「自分が理想とする家づくりのイメージと合っているのか」
ということをよく考えて、工務店を選んでいただければと思います。

まとめ

質感の良さや調湿効果、高級感など、さまざまな魅力を持つ無垢材ですが、もちろんメリットだけでなく気をつけておくべきデメリットがあることをご紹介してきました。

無垢材を選ぶ際には、両方の側面をしっかりと理解して選ぶようにしましょう。

この記事のまとめ

無垢材は、極度の乾燥状態で板が変形する場合がある

水気に弱く、水汚れを放置するとシミ・黒ずみの原因になる

合板よりは高額になるケースが多い

一般的な掃除の要領でお手入れをすることで、きれいな状態を保てる

無垢材は、一般に言われているほど扱いにくい木材ではありません。

一般的な使い方やメンテナンスで十分に長持ちする、さらには経年変化も楽しめる魅力的な木材です。

無垢材を使った家づくりを考えている方は、無垢の材質の違いや工務店の特徴なども確認したうえで、自分の理想が叶う素材・工務店を選んでいただければと思います。

自然の恵みを生かした健康自然建材と「空気がうまい家®」

「音響熟成®木材」が「生きた木材」と呼ばれる理由

  • 普通の木材とカイケンの音響熟成木材は何が違うの?
  • 木造住宅は長持ちしない? 湿気に弱い?


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もともと木が持っている油分やエキスがそのまま残り、保湿作用・保水作用・防菌作用、さらには時間とともに美しいツヤも出てきます。

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カイケンコーポレーション株式会社

浦上 日章

うらかみ にっしょう
1979年熊本県上天草市生まれ。有明海と八代海にひらけた晴れやかな自然が美しい島で育つ。
2004年、カイケンコーポレーション株式会社設立に伴い専務取締役に就任。2023年7月、同代表取締役。
企業理念「地球環境蘇生」のもと、共感とご縁のある方々と力を合わせ、自然の恵みをよりよく未来へ繋げるよう、一歩一歩前進中。