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カイケンコーポレーション

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一目惚れした木材で自ら建てた大工棟梁一家の平屋暮らし

●宮崎県 宮崎市 Y様 新築

大工がほれこんだ音響熟成木材

宮崎県宮崎市でカイケンコーポレーションの健康自然建材を使った家づくりを行われている「建築工房 結」さん。

その代表であり、現役の大工棟梁でもあるYさんをお訪ねして、家づくりのこと、お住まいのこと、ご家族の暮らしのことなどをお聞きしてきました。

まずは、木材を知り尽くした大工として、住まいの命である音響熟成木材の構造材などのお話しです。

家づくりの現場にて、音響熟成木材の構造材を丁寧に、黙々と拭き上げるYさん。
木の命へ感謝する思いが、その姿から伝わってきます。

「はじめて音響熟成木材と幻の漆喰を使った現場で仕事をしたとき、衝撃を受けました。新建材の家のツンとする嫌な臭いがしないし、苦しくもない。本当に気持ちが良かったんです」

宮崎でカイケンコーポレーションの健康自然建材を使った家づくりを行う建築工房結の代表であり、大工でもあるYさんは、そう語ります。

「一般的に使われている乾燥材(※KD材など)と全然違って、しっとりとした手ざわりで、艶も香りも素晴らしい音響熟成木材にほれこんでしまって、これしかない!と思いました」

阪神淡路大震災をテレビで目にして「復興に役立ちたい」と一念発起し、大工の道に進んで15年。Yさんにとって一大転機となる出会いでした。

※KD材[キルンドライ材(人工乾燥材)]とは・・・乾燥釜(キルン)などで人工的に短期間に高温で乾燥させ、含水率を下げた木材。狂いが少ないが、大切な木の油分が失われる。その他、天日干しで自然に乾燥させる「AD材(エアドライ材)」、伐採後の生木で含水率が高い「グリーン材」などがある。

基礎工事を学び、職人としての技術を習得し、棟梁としての差配と度量を身につける・・・一人前の大工となるための修業を積み重ねたYさんは、2010年に独立して「建築工房 結」を設立。Yさんの家づくりは、「墨付け」や「手刻み」など、伝統的な手仕事をできる限り大切にされています。
ノコギリやノミを使うときの感触など、大工だからこそ実感する音響熟成木材の品質があるそうです。

一般的な乾燥材と違い、木の命が生きている音響熟成木材は、その感触がまったく違うとのこと。
実際に音響熟成木材のカンナ屑はとてもなめらかで、なかなか切れません。

大工の自分がシックハウスに・・・

実は、大工の修業をはじめて10年ほどが経ち、新建材を使う現場がほとんどになっていた頃、Yさんはシックハウス症候群の症状に悩まされるようになっていました。

「現場で新建材を切ったりすると、細かい切りくずや粉塵などが飛び散って、皮膚についたり、吸引したりしてしまうんです。だんだん湿疹がひどく出るようになってきて、咳や鼻水もひどくなって・・・。

とにかく新建材の現場に行くのがつらかったです。大工の自分が身をもって経験したからこそ、音響熟成木材と幻の漆喰を使った本物の家づくりを伝えたいんです」

ご自身でシックハウス症候群のつらい経験をされたYさんは、「シックハウス診断士」の免許を取得。

「シックハウスで悩んでいる方、こどもたちを助けたいんです」と、本物の健康自然建材を使った家づくりに力を尽くされています。

家づくりについてYさんが伝えたいことが、もうひとつあります。それは、「構造材の大切さ」です。

住まいの価値と寿命を決めると言っても過言ではない「構造材」。
Yさんは、「ぜひ、見学会で実物にさわって、感触を確かめてほしいですね」とおっしゃいます。

地震に備える時代だからこそ、構造材の大切さを知ってほしい

Yさんが他社の棟上げの現場にお手伝いに行かれたときのこと。

家を支える骨組みとなる梁(はり)や桁(けた)などの構造材が、木槌で叩いたりして組み立てられていたときでした。

「幅が36センチ、長さが4メートルもある大きな桁が、木槌で叩いた衝撃に耐え切れずにバキッと割れてしまったんです。桁は梁を受ける特に大事な構造材なのに・・・。KD材は木が死んでしまっているんですよ。

いま主流の家づくりでは、完成すると構造材がパネルなどで隠れて見えなくなってしまいます。構造材は重要ですから、家づくりのときには気にかけて頂きたいですね」

木の命を受け継ぎ、人の命を守る家づくりを

阪神淡路大震災を機に大工を志したYさんは、家の骨格となる構造材には人一倍のこだわりがあり、本物の家づくりに真摯に向き合われています。

「今は、年に2.5棟を作るのが限界なんですよ」と語るYさん。
正直で丁寧な建築工房 結さんの家づくりには、時間と手間がかかります。

「音響熟成木材は木の命が生きているから、しなやかで強いんです。この構造材なら、100年位はもつと思いますよ。大工になって23年ですが、こんな木材はどこにもないですね。

音響熟成木材と幻の漆喰は、私が本当に求めていた家づくりを実現してくれる素材です。本物の素材を使っていると、現場も気持ちがいいし、心もすがすがしくて気持ちがいいですよ。

私は現役の大工です。作り手の顔が見える小さな工務店だからできる、お一人お一人の命を守っていく家づくりを続けていきたいと思っています」

自然の息吹を実感する暮らし

Y様ご夫婦。
本当にこの家が大好きな思いが伝わってきます。

Yさんの奥様は、事務作業をつとめるとともに、ご自宅兼事務所で料理教室などを開催されています。「建築工房 結」さんの家づくりは、楽しく健やかな「暮らしの提案」でもあります。Yさんご夫婦に、お住まいのこと、暮らしのことなどをお聞きしてみました。

宮崎の緑にかこまれた環境に建つ「建築工房 結」Y様のご自宅兼事務所。
ウッドデッキ付きの広々とした平屋建てで、薪ストーブや自家製のピザ窯もあります。

山下さんのご自宅兼事務所は、広々とした平屋建て。二男一女の5人家族で、にぎやかに暮らされています。

「音響熟成木材のテーブルや床は、たっぷり水を含ませて拭くんです。音響熟成木材は、すごく水を吸収するんですよ。木の命が生きてるんだなあって感じますよね」

新築から2年が経過した音響熟成木材「うづくり」フローリング。
木目はなめらかになり、美しい艶が出てきています。足ウラにとても心地よい木の感触が伝わります。

奥様のかおるさんは、日々の暮らしの中で、音響熟成木材と幻の漆喰に宿る「自然の力」を実感されています。

「うちの家族は、アレルギーがないのが自慢なんです。花粉症もアトピーもいません。こどもたちは、風邪をひいてもすぐ治ります。元気すぎて、親はたいへんなんですけど(笑)」

自然の力で、子どもたちも元気いっぱい!

元気いっぱいの山下家のこどもたちは、音響熟成木材を再利用した積木で遊ぶのが大好き。ちなみにこの音響熟成木材の積木、兄妹に受け継がれ、なんともう7年も使われているそうです。

体にいい食材を選ぶように、家の素材も選ぶ

このお住まいの心地良さを「できるだけ、しぜんなかたちで感じてほしい」と、奥様は、ご友人の方々たちと月に1回ほどのペースで、お味噌やキムチづくり、薬膳料理などの体験イベントを開催されています。

お二人は、実際に音響熟成木材と幻の漆喰で作ったお住まいに暮らしながら、
その体感と実感にもとづく、暮らしに根ざした本当に心地いい家づくりに取り組まれています。

「この空間でお料理して、食べて、おしゃべりしたりすることで、なんだか癒されて気持ちよかったなあと思っていただけたら、うれしいんです。実際に住んでみた感じも伝わりますから。

お味噌などを手づくりすると、みなさんすごく美味しいって言われます。時間と手間がかかるものほど美味しいんですよね。

家もおんなじです。体にいいオーガニックな食材を選ぶように、家の素材も選べるんですよって、もっと知っていただきたいですね」

建築工房結さんは、ご自宅兼事務所での手づくり味噌やキムチづくり、薬膳お料理教室のほか、お近くの保育園での「木っず椅子づくり」など、様々なイベントを開催されています。

本物にふれる、木育のよろこび

保育園で行った音響熟成木材の「木っず椅子づくり」も喜ばれたそうです。

「こどもたちが『自分だけの力で何かを作りあげる経験ができる』と、地元の保育園の園長先生に大変喜んでいただきました。『卒園の時期に毎年やろうか』と、おっしゃっていただいています。

こどもたちも、お互いに教え合ったりして、ほんとうに夢中になって作るんです。そんな姿を見ていると、本当にうれしくなりますね。音響熟成木材に出会えて良かったです。

幼い頃から本物の木材に触れてもらって、将来は大工を目指してほしいです(笑)」

音響熟成木材の味わい深い表情を楽しめる柱や、木の表情をいかしたさりげない意匠も、住まいを素敵に飾ります。

住まいへの「愛着」が、暮らしを楽しく豊かにする

ご夫婦で営まれる小さな工務店だからこそ、建築工房結さんの家づくりには、大きく深い愛情が満ちています。

「この素材を見つけた人は大当たり!だと思います(笑)。こんなに愛着がわく素材はないです」(奥様)

「本物の素材で作る本物の家づくりに出会えて、大工として本当によかったと思っています。お客様に誇れるこの家づくりを、次の世代にもしっかり引き継いでいきたいですね」(Yさん)

お気に入りの自然素材で作ったYさんご一家のお住まいは、その日常を楽しく、豊かにしてくれます。

ご家族と一緒に、味わいを増していく住まいです。

この家をつくった工務店

建築工房 結

〒880-0303 宮崎県宮崎市佐土原町東上那珂3769-9

TEL:0985-69-7790