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最終更新日: 2024年9月11日

内装に無垢材を使うメリット・デメリットとは? 人気の無垢材完全まとめ

「家の内装に無垢材を採用すると、どんな良いことがあるの?」
「内装の無垢材はどのくらいの価格帯なの?」

新築やリフォームの際に、無垢材を取り入れるかどうかお悩みになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

内装に無垢材を取り入れることで、快適な暮らしを実現できる可能性があります。
それは、無垢材に様々なメリットがあるからです。

本記事では、無垢材の内装の魅力やデメリット、価格相場などについて解説しています。
無垢材の内装をおしゃれに活用するアイデアについても解説していますので、ぜひ参考にされてみてください。

この記事でわかること

無垢材の内装には調湿効果やアレルギー対策効果があるため、快適な住空間が実現できる

無垢のフローリング材の相場は1㎡あたり1万円〜で、複合フローリングの約2倍

無垢のフローリングや壁材をアクセントにしたおしゃれな室内空間を作れる

目次

無垢材の内装で快適な暮らしを実現

「無垢材」と聞くとフローリングをイメージされる方も多いかと思いますが、無垢材は床材だけでなく、壁材など内装材としてもよく使われます。

サラリとした肌触りや香りがある無垢材をマイホームに採用することで、より快適な暮らしを実現できます。

ここでは、内装に無垢材を使うメリットを見ていきましょう。

無垢材の調湿効果でいつでも心地よい空間に

「調湿効果」とは、部屋の湿度を調節してくれる効果のことです。
室内の湿度が50%に保たれると、空中に浮遊する菌の大半も死滅するため、快適で心地よい空間になるだけでなく、健康的にも最適な空間となります。

無垢材の調湿機能のしくみは、木材の成分であるセルロースやヘミセルロースに水分を引き寄せる部位があり、この部位に水が吸着したり離れたりすることで湿度調整ができると言われています。

湿度が高い時は無垢材が湿気を吸収し、湿度が低い時には水分を放出し、室内の湿度を常に50%程度に保とうと働きかけます。
この働きにより、ジメジメとした不快感や、室内の乾燥を防ぎ、いつでも心地よい空間を維持してくれます。

無垢材はアレルゲンの原因にもなるダニやカビの増殖を抑えられる

無垢材は、ダニやカビの抑制にも効果を発揮します。

ダニやカビはジメジメした環境を好みますが、室内を快適な湿度に保つ調湿効果のある無垢材を使うことで、ダニやカビが好むジメジメした環境になりにくく、ダニ・カビの増殖を抑えることができます。

また、木の種類によっては抗菌・殺菌作用が働いたり、カビなどを寄せ付けない強い抗菌力や防虫効果を持ったりしていることがあります。

ダニやカビは鼻炎や皮膚炎、喘息、目の痒みなどのアレルギー症状を引き起こすため、アレルギーが気になる方は、無垢材で予防するのもおすすめです。

無垢材の内装で自分らしい住空間の雰囲気を作ることができる


内装にこだわりの無垢材を使うことで、より自分らしい住空間を作ることが可能です。

無垢材は、天然木から切り取って作られることから、一つ一つの木目や色に微妙な違いがあります。
同じ柄や色の無垢材は存在せず、世界にひとつだけの無垢材を自分の住空間に使えます。


無垢材の内装にこだわってコーディネートすれば、より自分のオリジナリティを出した空間を作ることが可能です。

無垢材の内装は時とともに味わい・魅力を増していく

無垢材は時間が経過すると、色合いに変化が出てきます。

無垢材の経年変化は、紫外線による日焼けや酸化です。
一般的に、多くの無垢材は、日焼け・酸化によって黄色やブラウンの色味に変化します。

木材は、樹種によってそれぞれ違う量の油分を持っており、油分の多い樹種は、時間が経過するとともに飴色に代わっていきます。

油分の少ない樹種は、メンテナンスオイルやワックスなどが必要になります。

木目の表情も時間が経過するごとに変化します。
ぼんやりと不明瞭に変化することもあれば、木目がくっきりと出てくるなど変化は様々です。

施工したばかりの状態も美しいのですが、時間とともに味わいや魅力が増してくる自然な変化を楽しめることも、無垢材の魅力の1つです。

無垢材の内装にはデメリットや不向きなこともある

無垢材の内装にはメリットがたくさんあるため、より快適な室内空間を作ることが可能です。
しかし、そんな無垢材にもデメリットがあるため、不向きなことがあります。

ここでは、内装に無垢材を使うと感じるデメリットや不向きなことを紹介します。

長時間水浸しになる環境には注意が必要

無垢材は水分に弱く、水が付着したにも関わらずそのまま放置していると、シミができてしまいます
そのため、長時間水浸しになる環境にはあまり向いていません。

例えば、洗面所やお風呂の脱衣所に無垢材の内装を使う時は要注意です。
こまめに換気をして、カビが生えないように対策を行う必要があります。

もともと水に強い南九州産の杉を原木にし、木が本来持っている油分を残した無垢・無塗装の音響熟成木材は、水まわりでも安心してお使いいただけます。

柔らかい樹種は傷やへこみが付きやすい

無垢材には様々な種類がありますが、杉や桧、パインなどの柔らかい樹種は、傷やへこみがつきやすくなります。
子どもがおもちゃで叩いたり、ペットの爪が引っかかったりすると簡単に傷だらけになってしまいます。

この傷も「味わい」として楽しんでしまったら良いのですが、傷が気になる方には無垢材の内装は不向きかもしれません。

経年変化の変色が気になってしまうケースも

無垢材の経年変化は味わい深いものですが、変色が気になる方もいらっしゃるかもしれません。

特に、日当たりの良い場所は色合いの変化が大きく、日が当たる場所とそうでない場所で色の差が出ることがあります。

変化した色合いが思っていた色と違ったり、気に入らなかったりする可能性もあります。
前もって、経年変化でどのように色合いが変わるのかを確かめておくと安心です。

無垢材は合板や化粧板と比べるとコストが掛かる

無垢材は、合板や化粧板などの建材と比較してもコストが割高です。
フローリングのように広い面積で無垢材を使う場合、思っていた予算よりも高額な費用がかかることもあります。

内装に無垢材を使いたい場合は、無垢材にどのくらいの費用がかけられるのか、前もって予算を設定しておくことも大切です。

また、無垢材のメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、無垢材を選ぶかどうかを決めれば、施工した後になって「思っていたものと違った・・・」「お金をかけたのに・・・」という後悔もしにくくなります。

無垢材の木目や色味が理想と違うこともある

無垢材は、同じ樹種でも産地などによって色味や木目が違ってくることがあります。

ナチュラルな色合いや木目が魅力的な無垢材ですが、全く同じ色や模様は存在しません。
いざ出来上がった時に、理想の木目や色味と違って違和感を覚えることがあります。

特にすっきりとした無機質なインテリアがお好きな場合、無垢材の木目や色味がイメージと合わずに気になってしまう可能性があります。

無垢材は、木目や色味も魅力の一つですが、同じものは存在しないことを覚えておくようにしましょう。

無垢材の内装は高い? フローリング材で価格相場を比較

デメリットでもお伝えしましたが、無垢材の内装は、価格が高くなることが多くなります。

ここでは、無垢材のフローリングと複合材のフローリングでの価格相場の違いを比較していますので、無垢材のフローリングにするか、複合材のフローリングにするかお悩みの方は、参考にされてみてください。

無垢材のフローリングの相場は、1㎡あたり1万円〜

無垢材のフローリングは、複合材のフローリングの倍ほどの金額がかかるため使いたい面積が広ければ広いほど費用も高額になりがちです。

無垢材のフローリングの価格相場は、1㎡あたり1万円〜となります。
20帖(36㎡)のLDKに無垢材のフローリングを採用した場合、36万円かかります。

後述する複合材のフローリングの場合、同じ20帖のLDKに採用した場合の価格は18万円〜です。

複合材のフローリングの相場は、1㎡あたり5,000円〜

複合材のフローリングとは、基材となる集成材や合板の上に薄く切り取った天然木や化粧シートなどを貼り合わせて作られた板材のことです。
無垢材フローリングの約1/2の価格になるので、コストが抑えられます。

無垢材のフローリングよりも金額が抑えられることから、新築の家やリフォームで標準的によく使われており、傷がつきにくく、経年変化もありません。

無垢材のフローリングでは対応できない床暖房に対応した複合材フローリングなど豊富な製品が揃っており、価格相場は1㎡あたり5,000円〜です。

無垢材の樹種やグレードによって価格相場は大きく異なる

無垢材フローリングの価格は、1㎡あたり1万円〜とお伝えしましたが、この価格は無垢材の樹種やグレードによって大きく変わります。

木材には、「広葉樹」と「針葉樹」の2種類がありますが、広葉樹の方が成長するまでに時間がかかるため、一般的に、広葉樹の方が針葉樹よりも高価になります。

例えば、高級材に分類される欧米原産の広葉樹で人気の高いウォールナットは、1㎡あたり2万円近くかかります。
チークやローズウッドなどの高級材も、1㎡あたり1万円では購入できない可能性が高くなっています。

ただし、価格相場はあくまでも目安のため、実際にどのくらいかかるかは業者に見積りを作成してもらって確認されることをおすすめします。

カイケンの『音響熟成®木材』

「音響熟成®木材」は、水に強く腐りにくい南九州産のスギだけを使って、木の命が失われる「機械乾燥」ではなく、木にストレスを与えず、音楽を聴かせながら自然の恵みを逃さず凝縮する「音響熟成」という方法で生み出された無垢・無塗装の木材です。

南九州産のスギを使った音響熟成木材は、見た目も美しく、心がすっと落ち着く香りと、ぬくもりがあってやわらかな手触りをしています。

油分を多く含むことから高い防菌作用を持ち、一般的なスギ材より保水性が高いことから調湿効果も高く、風邪やインフルエンザの予防、結露防止、防カビなど様々な特徴を持っています。

カイケンの『音響熟成木材』はこちらのページでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

カイケンのInstagramでは、「音響熟成®木材」と「幻の漆喰®」を使った「空気がうまい家®」の施工例や家づくりのヒントなどを発信していますので、あわせてご覧になってみてください。

内装に無垢材をおしゃれに活用するアイデア5選

無垢材の内装は費用がかかりますが、よりおしゃれな住空間にすることができます。

ここからは、無垢材を内装としておしゃれに活用するアイデアを5つご紹介します。

無垢のフローリングは木目の美しさと肌触りが魅力

まず無垢材の内装としておすすめするのが、無垢材のフローリングです。
無垢材のフローリングは高価格ですが、その分、たくさんの魅力があります。

無垢材ならではの「肌触り」を感じられ、靴下を脱いで素足で歩きたくなるほどのさらりとした質感を楽しむことが可能です。

また、無垢材のフローリングは天然木から切り出した自然素材のため、一つ一つ異なる表情をもっています。
同じものは一つとしてないため、自分の家に取り入れれば、世界でたった一つだけのフローリングとなります。

無垢材には調湿効果もあって、いつでも気持ちのよい空気を味わうことができます。
吸音効果も高く、生活音を緩和してくれる点も魅力です。

無垢材を天井や壁の一部に使って住まいのアクセントに

天井や壁の一部に無垢材を使うと、よりナチュラルでおしゃれな雰囲気が生まれます。
無垢材には自然素材のあたたかみが感じられ、視覚的にも癒されます。

天井や壁に明るい無垢材を使用すれば、空間に奥行きやアクセントが生まれ、やわらかい広がりも感じられるようになります。

無垢材の浴室は森林浴のような安らぎを感じられる

浴室に無垢材を使うと、無垢材ならではの独特な木の香りを楽しめて、リラックス効果が期待できます。

長時間水浸しになる環境は無垢材に向いていないという話をしましたが、決して無垢材が湿気の多い場所で使えないわけではありません。
入浴後に必ずしっかりと換気をしてあげることで、無垢材の浴室も美しい状態を保つことが可能です。

そんな無垢材の浴室は、まるで森の中で森林浴をしているような安らぎを感じることができます。
経年変化による色合いの変化も楽しみながら入浴できるので、お風呂時間を楽しみたい方には無垢材の浴室がおすすめです。

表面を焼いた「焼杉」でメリハリのあるモダンな木の空間を実現

「焼杉」とは、杉の表面を焼いて炭化させたもので、西日本を中心に古くから家の外壁材として使われてきました。

独特の「黒」がメリハリのあるモダンな木の空間を実現できるので、ワンランク上の室内空間を目指したい方にも人気です。

表面を焼くことで耐久性が増して劣化を遅らせるという効果が期待でき、炭化した杉は腐食しにくくなり、乾燥した木材よりも火に強くなります。

落ち着いた深みのある色味と風合いは、住まいをより品のいいものにしてくれます

毎日触れるものだからこだわる無垢材のダイニング

無垢材は床材や壁材、天井材だけでなく、ダイニングテーブルやキッチンにも使われます。

カイケンコーポレーションでは、ダイニングテーブルやキッチンだけでなく、食器棚やパントリーなどダイニング・キッチン一式を無垢・無塗装の音響熟成木材でデザイン・製作する「ダイニングアート」をお届けしています。

無垢材ならではの木肌の美しさを生かしたデザインや、独自の焼杉加工から生み出された音響熟成木材「黒」を使ったモダンなデザインが特徴です。

カイケンのダイニングアートのように、無垢材をふんだんに使った室内空間は、木の温もりや優しさを感じることができます。

毎日触れるものだからこそ、「無垢材」にこだわったキッチンやダイニングテーブルをお選びいただくことも良い選択になるでしょう。

まとめ

この記事では、無垢材の内装について紹介しました。
無垢材の内装は、天然木特有の肌触りや質感が感じられてとても魅力的です。

価格相場は高めですが、木の温もりが好みの方は費用をかけてでも採用する価値があると思います。
ただ、内装の無垢材にもデメリットはあるため、そのデメリットを理解した上で採用するかどうかをお決めになることをおすすめします。

デメリットをしっかり理解せずに無垢材を採用すると、「せっかく費用をかけたのに・・・」と後悔する可能性もあります。
これまで解説したことをご参考に、無垢材の内装についてご理解いただき、後悔しない選択をしていただければと思います。

この記事のまとめ

無垢材の内装には調湿効果やアレルギー対策効果があるため、快適な住空間が実現できる

無垢材フローリングの相場は1㎡あたり1万円〜で、複合フローリングの約2倍

無垢材のフローリングや壁材をアクセントにしたおしゃれな室内空間を作れる

自然の恵みを生かした健康自然建材と「空気がうまい家®」

「音響熟成®木材」が「生きた木材」と呼ばれる理由

  • 普通の木材とカイケンの音響熟成木材は何が違うの?
  • 木造住宅は長持ちしない? 湿気に弱い?


水に強く腐りにくい南九州産の杉を使い、木の命が失われる「機械乾燥」ではなく、木にストレスを与えず、音楽を聴かせながら自然の恵みを逃さず凝縮する方法で生み出された「音響熟成®木材」

もともと木が持っている油分やエキスがそのまま残り、保湿作用・保水作用・防菌作用、さらには時間とともに美しいツヤも出てきます。

音響熟成木材は杉本来の特性が生かされ、自然の恵みが凝縮されているので、余計な塗料やワックスを塗る必要がありません。

体感温度は人肌に近く、生きている木材ならではの温もりを感じられます。

音響熟成木材を使った「空気がうまい家®」

家は、空気で建てる」という発想。

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カイケンでは、全国各地で「完成見学会」「構造見学会」を定期的に開催しております。
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カイケンコーポレーション株式会社

浦上 日章

うらかみ にっしょう
1979年熊本県上天草市生まれ。有明海と八代海にひらけた晴れやかな自然が美しい島で育つ。
2004年、カイケンコーポレーション株式会社設立に伴い専務取締役に就任。2023年7月、同代表取締役。
企業理念「地球環境蘇生」のもと、共感とご縁のある方々と力を合わせ、自然の恵みをよりよく未来へ繋げるよう、一歩一歩前進中。