単身赴任中のご主人の留守をあずかるお母様と奥様。新築から12年目を経た、仲良く和やかな空気がうまい家での暮らしを、鹿児島県薩摩川内市にお訪ねしてきました。
約12年ぶりの再会。記念すべきSAiNの第1号にご登場いただいた花増様。「花が増す」・・・初めてお聞きしたときに、美しいお名前だなと感動したのを思い出します。
ご主人が現在単身赴任中ということもあり、今はお母様と奥様の二人暮らし。お母様とは今回が初めてのご対面となりましたが、おしゃべりをしていて、安心できるというか、リラックスできるというか、そんな居心地の良さを感じました。
花増様の暮らし、楽しいお話も聞けましたよ!
毎月の初めには必ずお宮参りに赴かれるお母様。ご家族の健康を願い、感謝の気持ちを込めてご参拝。ずっと継続して行っていらっしゃる毎月の決まりごとです。
玄関ホールに飾られている可愛らしい小物は奥様の作品。手づくりの小物って味わい深くて空間を優しい雰囲気に変えてくれますよね。
一つ一つの素材に気持ちを込めながら、楽しく作品づくりに励まれている様子が目に浮かびます。人柄に合った素敵なご趣味だと思います。
ゆっくり、ゆったり、心ゆたかに、まさにスローライフという言葉がピッタリだなぁと感じました♪
「床が暖かいから、スリッパを履かなくていいですね!」とお二人とも同意見。「普通のフローリングは冷たくてスリッパを履かなきゃいけないけど、この床は暖かくて気持ちがいいです。床暖房もいりませんね」とご自身に相性の良い素材にご満足の様子のお母様。
木材も新築当時に比べ、あたたかくて優しい色合いへと変化しました。これまでの生活で蓄積された「家族のぬくもり」は、新築時では絶対に表現できません。家の雰囲気も含めたあたたかさが広がっている様な気がしました。
2016年1月の大雪の日の花増様邸は、まるで雪国のようなたたずまいになりました。
今年(2016年)の1月末に九州で大雪の日がありました。その日に撮影されたお家の写真は、奥様のお気に入りの一枚。
花増様のお家は二階から一階にかけて屋根が一体で繋がる「大屋根」と呼ばれる構造です。雪をかぶったお庭の木々とのバランスも良く、どこか雪国にひっそりと佇む雰囲気を醸し出しています。
総合的に調和がとれているからこそ、月日が経った分だけ常に新鮮で新しい表情を見せてくれます。これこそ詫び寂びの世界観ですね。
「そういえば、うちの子たちは就職してからが初インフルなんです」と奥様。
高校生までこのお家で育ったお二人の息子様。周りではインフルエンザのことをよく耳にするのに、この家ではインフル知らず。就職して違う環境で生活を始められた途端、インフルエンザにかかってしまったのだとか。
「幻の漆喰」の効果の一つに「鳥インフルエンザの感染価を100万分の1に抑える」という効果がありますが、なんだかその効果が実証されているようで、ビックリしつつも嬉しい気持ちがこみ上げました。
ご家族のみなさまのお写真がたくさん飾られていた花増様邸。「空気がうまい家」にお住まいのご家族は、ご家庭の空気もいいかんじになられることが多いような気がします。
少し余談ですが、息子様二人ともご主人と同じ会社に勤務なさっています。奥様にお聞きすると「他にもあるよ~って勧めたけど、迷うことなく真っ直ぐ進んじゃいました。二人ともお父さんが大好きなんですよ~」とのこと。
小学生の時などに書く将来の夢。そこにもご主人がお勤めの会社名を書いてしまうくらい、夢に向かって一直線だったんですね(^-^)!
本当に微笑ましい、気持ちが暖かくなるお話でした。
新築から12年の歳月を経て、音響熟成木材は深みのある飴色に変わり、木肌はつややかに。幻の漆喰は、新築時とほぼ変わらない白さを保っていました。
今回の取材の件を奥様よりお聞きになられたご主人からもコメントをいただきました。
「帰ってきたらホッとする家」
シンプルに全てを込めていただきました!
実は単身赴任が数年単位で続くため、たまに帰郷なさるのですが、「築12年なのに俺はまだ6年しか住んでいない!」と少し冗談交じりかつ切実におっしゃられるのだとか(^-^)
「帰ってきたらホッとする家」
深いです!!
「木のあたたかみが良いよね~。長く大切にしたいです」と奥様。
10年以上経った今でも、初めて来た人は「わぁ~!!」と声を上げられるのだとか。「冬は暖房を消して外出していても、帰ってきたらなんとも言えないフワッとした暖かさだし、私もお父さんと同じく、ホッとする家だなぁ~と感じています」
お母様は「とにかく安心できる家です。床は暖かくて気持ちがいいし、間取りも工夫してもらって、優しいお嫁さんが傍に居てくれて、本当に感謝の言葉しかないです」と終始優しさに溢れた表情でお話してくださいました。
12年の間にお子様は成人なさり、新しい家族も増え、思い出がたくさん生まれた花増様邸。これから先も深みを増しながら、皆様を見守っていってくれることでしょう。
奥様からも「今度は一〇〇号で主人も一緒に!」と嬉しいお言葉をいただきました。
またお会いできる日を楽しみにしております。
本当にありがとうございました!
優しさあふれるお話をお伺いできました。美しい花々はご家族の幸せが咲いたようでした。