KAIKEN

カイケンコーポレーション

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自宅の室(むろ)で自家製麹づくりを楽しみながら暮らす母と2世帯の住まい

●宮崎県 宮崎市 N様 新築

宮崎市内で2世帯で暮らすN様邸です。

外壁は「幻の漆喰そとかべ」を使用。

空気がうまい家との出会い

会社員のご主人と子どもの発達支援関係でお仕事をされている奥様、2人のお嬢様と最近生まれた男の子の赤ちゃんの5人と、奥様のお母様の2世帯暮らしです。

新築を考え出したときは、住宅雑誌をいろいろ見て探していたそうです。
普段から、体にいいものや健康には多少気を使っていた奥様。
住宅雑誌でバリア・フリー工房さんの記事を見たときに、一度見に行ってみたいと思ったのがきっかけだったそうです。

バリア・フリー工房さんの見学会はもちろん、自然素材の家づくりをしているいろんな会社さんの見学会もたくさん見に行かれたそうです。

たくさん見に行く中でだんだん違いも分かってきた頃、共に暮らす奥様のお母様も一緒にバリア・フリー工房さんの見学会へ行かれたときに、すでに建てられているお施主様も何人か遊びに来ておられて、みんなで麹(糀)やお味噌づくりなど、お母様と同じ趣味の話で盛り上がったこともありました。

最終的に、ご主人と奥様ともに思いが一致して、バリア・フリー工房さんに決められたそうです。

いつも家族を感じられる空間

2Fは、広々としたキッチンスペースと広いロフトスペースがある大空間です。

ロフトのスペースはフリースペースで、子どもたちが遊んだり、梅雨時期には洗濯物を干すスペースとしても活躍中とのこと。
素材が呼吸するこの家は、室内でも洗濯物が乾くので、奥様にとても喜んでいただいています。

ロフトはお気に入りの遊び場です。

ここは、キッチンの対面側に作られたカウンターです。
娘さんの勉強スペースとして大活躍とのことでした。
最初は、子どもたちが落書きしたりしたら「うわーっ」と思っていた時もあったそうですが、「この落書きも思い出になるのかな~」と奥様。

音響熟成木材のフローリングも自然とつやが出てきました。

キッチンも広々で、収納は造作棚としてオリジナルで造っていただいたそうです。

リビングの奥には茶室も作っていただきました。

さらにN様邸では、「音響熟成木材」の力を最大限に活かして作られた「麹室(こうじむろ)」で、お母様が一年中いろいろなものを作って楽しまれています。

麹室(こうじむろ)のおかげで一年中麹づくりができるように

お母様宅玄関の正面に設けられた収納と、麹づくり専用の空間「麹室(こうじむろ)」。

こちらは、お母様宅の玄関。
中に入って正面にあるのが、収納と、暮らしに欠かせない「麹室(こうじむろ※)」。
※「麹室」とは、麹菌を繁殖させるために温度や湿度を一定に保つことができる、麹づくりに欠かせない専用の空間です。

以前のお住まいの時から「麹づくり」をされていたそうですが、発酵に必要な温度を保つために、こたつを利用したり、お湯を張ったお風呂場を利用したり、毛布でくるんで管理したり、麹ができるまでの約3日間ほどの管理がとにかく大変だったそうです。

「大変だけど、この麹づくりが楽しくて毎日の暮らしに欠かせない」と聞いたバリア・フリー工房の高橋社長からの提案で、専用の麹室を作っていただいたそうです。

常時30度くらいの温度を保つためにヒーターがあり、湿度も60%くらいを保つために炊飯ジャーの保温機能を使ってお湯を張っています。
棚には、まさに発酵中の米麹(米糀)が入った「もろ蓋(ふた)※」があります。
※「もろ蓋」とは、麹を発酵させるときにつかう杉の容器です。

ちょうど3日前から仕込んでいた「米麹(米糀)」を見せていただきました。

蓋を開けると発酵する熱で水滴がついています。
この折り畳み式の作業台も作っていただいたそうです。一年中大活躍だそうです。

蒸した米に、種菌(たねきん)といわれる麹菌を混ぜ(熱すぎると麹菌が死んでしまうので60度以下で)、麹室の中の温度を時々確認しながら、約3日間でできあがるそうです。

できあがった米麹(米糀)をへらで小分けして、しっかり掌で混ぜていくと、米麹(米糀)のできあがりです。
混ぜるときに常用菌の力を借りるため、「手で混ぜる」というのが大切です。

黒ニンニクも簡単に手作り

本当に笑顔が素敵で元気なお母様ですが、他にも健康食を作られています。

こちらは、栄養たっぷりの黒ニンニクです。
もちろんお店で購入すれば大変高価ですが、ちょっとしたコツをつかめば簡単に作ることができるそうです。
炊飯ジャーの保温機能があれば、2週間ほどでできるそうです。

こちらは、ニンニクみそ。
お母様のお父様が通われていた行きつけの居酒屋でお気に入りの薬味があったそうです。
その薬味の作り方をどうしても知りたかったお父様が店主に伝授して頂き、それから娘であるお母様が引き継ぎ、薬味「ニンニクみそ」を作られています。
青唐辛子とニンニクと自家製の塩麹(塩糀)で作るそうです。

瓶に入れておけば、ゆっくり発酵しながら常温で1年も保存できるそうです。
「毎日のお味噌汁や、お鍋などに欠かせない」とお母様。
もちろん、お味噌も自家製の麹(糀)で作っていらっしゃいます。
一回で2家族分8キロ仕込むそうなのですが、年に2回、4月と11月ごろに仕込むと、ちょうどよいサイクルだそうです。

以前、麹(糀)は購入していましたが、今は麹室でいつでも作ることができ、なくなったらまた麹仕込みに入ります。かめでゆっくり発酵しながら常温保存しており、一年中欠かせない甘酒、塩麹(塩糀)も楽しんでいます。

空気がうまい家で暮らしてみて

取材のときは奥様がご出産直後で、病院から退院されて数週間というタイミングだったのですが、病院にしばらく入院していて家に帰ってきたときに、改めてこのお家の気持ちよさを感じられたとのことでした。
退院してからは、コロナ禍ということもあり、家の中にお子様とずっといる生活にもかかわらず、不思議とストレスが無いとのことでした。

「やっぱり、こういう自然の木に囲まれている空間って、人間は落ち着くのかな」と奥様。

私たちKAIKENとしても、「杉」は人間の免疫力を上げる力があることや、醤油や味噌などの発酵食品も「杉」の容器でなければうまく発酵できないことも知っていますが、実際の自然のまま生きている素材は、一般的に流通している加工(塗装など)した材や熱で強制乾燥した無垢材とは全く違う気持ちよさを体感していますので、奥様の感覚がとてもよく分かります。

これからも、この気持ちのいいお住まいで自家製の麹づくりを楽しみながら、みなさまお元気でお過ごしいただければと思います。

この家をつくった工務店

(有)バリア・フリー工房

〒880-0902 宮崎県宮崎市大淀2丁目5−5

TEL:0985-54-6886