こころひらける暮らし
沖縄県中頭郡読谷村 S様
生きている自然素材を愛し、心を開いていろいろな物事や考え方をリスペクトして共存しようという「OPEN HEART」な暮らしをご紹介している特集企画も、今回がひと区切りとなる4回目です。
沖縄本島中部、中頭郡の読谷村にお住まいのS様のお住まいと暮らし、そしてその素敵な活動とは?
きっかけは、素敵なヨガの先生と
サロンの心地よさ
沖縄でご主人のお母様が一人暮らしをされていたこともあり、関東から移住されたS様ご家族。
「空気がうまい家」をお知りになったのは、お母様の紹介で出かけられた、SAiN77号(前々号)のこの特集でご紹介した浦添市のM様が、読谷村のサロンで開いていたヨガ教室でした。
「沖縄に来てまだ一週間後ぐらいで、知り合いとかもまったくいない状態で、お母さんが“ちょっと気晴らしに行ってみない”って連れ出してくれたんです。サロンでヨガを受けて、しょっぱなから寝てしまって(笑)。気持ちよすぎて(笑/S様)」
サロンの先生であるM様の素敵なお人柄や、そこに集われていたみなさんの雰囲気(実は、S様のお住まいを施工されたラムハウジングのご担当者さんもM様のヨガ教室に通われていました)、そして自然素材でつくられたサロン自体の心地よさもあって、「とりこになって、通いましたね」というS様。
ヨガ教室に通われるうち、「このサロンと同じ自然素材を使ったお家が建てたい」という思いがつのって、ラムハウジングさんにご相談されることになりました。
ヨガ教室のサロンで、音響熟成木材と幻の漆喰という自然素材から生まれる住空間の心地よさを体感されていたS様とお母様は、他で建てることはまったく考えられなかったそうです。
「“わたしは他を考えられないんですけど、お母さんどうですか?”って聞いたら、お母さんも“間違いないと思うわよ”って。お互いサロンに行ってたこともあって、この自然素材がいちばんいいっていうのは知っていましたからね(S様)」
その後、ラムハウジングさんのご案内で、さつま工場のコンセプトハウスに体感宿泊され、ご主人も「これに住めるなら他は絶対ない」とご実感されたそうで、家づくりはとんとん拍子ですすんでいきました。
「この建材に出会わなかったら新築しようって思ってないね」と、ご夫婦で話されていたというS様。
ご縁がつながって願いが育まれ、理想の住まいと暮らしをかなえられることになりました。
「毎日、木が見えて最高なんですよ。毎日感動です」
誕生した2階建て35坪のお住まいには、S様のこだわりがたくさんつまっています。
間取りプランでは、お子さんたちの足音が気になってもいいように、2階の子ども部屋の階下には水まわりとご夫婦の寝室を配したり、北側の高い位置に明かり取りのFIX窓を設けて住空間を明るくしたり、お母様に気を配って2つのトイレを設けるなどのアイデアがいかされています。
S様のこだわりは、「収納」にも。
「収納は、全部、洋服を掛けるようにして、“洋服をたたまない家”にしました。家族みんなの分の洗濯物をたたむの、大変なんですよ。だから、“たたまない収納”、絶対でした。洗濯物を干すハンガーをそのまま持ってきて収納スペースに掛ければいいので、めっちゃ便利です(S様)」
とくに、やわらかい自然光で空間を満たす北側のFIX窓の高さと明るさは、まるでカフェのような素敵な雰囲気を生み出しています。
高い天井も開放的で、自然素材が生み出す空気感とともに、このお住まいの居心地の良さを引き立ててくれています。
「毎日、木が見えて最高なんですよ。寝る時も寝室の天井の木を見て、うっとりします。毎日感動です(S様)」
お子さまたちもこの家が大好きで、いつも「新居サイコー」と言っているのだそう。
コンクリートの賃貸アパートだった以前のお住まいとくらべ、いちばん変わったのは「冬でもほんとにあったかい(S様)」ということ。
心地いい快適さが、S様ご家族の暮らしを健やかに彩っています。
「この木材は、人もつなげて
くれるんだなーって思います」
S様は、お住まいの一部屋とWEBを使って、『macoro』という環境問題や社会問題に配慮した「エシカル」なアイテムのセレクトショップを運営されています。
沖縄で暮らすようになってから、空や海を眺めることが増え、自然のかけがえのなさを感じるとともに、人間が自然に与えている負荷についても考えるようになられたそうです。
それから、環境問題に取り組む活動をされている人や、環境に配慮したものづくりなどを知っていくにつれ、「自分でも発信していきたい」と思うようになっていったとのこと。
「何回も繰り返し使える『蜜蝋ラップ』とかに出会ったとき、衝撃的で。ぜんぜん知らなかったんですよ、わたし。“これを日本人が一枚ずつ持ったら、世の中変わるかもしれない”って思ったんですよね。
こういうものがあるのに、知らなくて使っていなかっただけだから、“知ることができれば使っていたなー”と思ったんです。
まだ知らない人はいっぱいいるから、“知らせる人が必要だな”と思って、“自分も何か発信していこうかな”と、そういう雑貨をいっぱい調べはじめて、“こんなものも、こんなものもある”って集めていったら、“あ、お店もてそうになってきた”っていう(笑)。
最初はオンラインショップだけでやってたんですけど、なんせ、在庫たまってきちゃったんで(笑)、“これは店舗をもたなければいけない”と(S様)」
また、ご縁はここにもあって、S様は、SAiN78号(前号)でご紹介した沖縄市のF様やラムハウジングのご担当者さんなど、沖縄のお仲間の方々と一緒に、音響熟成木材の端材をより価値のあるものとして創造的に再利用する「アップサイクル」のプロジェクト『アースフル・ハーモニー』でも活動されています。
この『アースフル・ハーモニー』のコンセプトシート(下の画像ご参照)は、S様のひらめきからまとめられました。
自然を敬い、その価値を伝えていくS様たちの取り組みは、私たちのこれからに、大切な気づきを与えてくれることと思います。
「この木材は、人もつなげてくれるんだなーって思います(S様)」
S様にいただいたこの言葉は、何物にも変えがたい宝物です。
私たちカイケンコーポレーションの自然素材が、人と人を結ぶご縁を育んで、自然や地球環境をリスペクトする思いを共有し、より素敵な暮らしの未来へとつながっていくのなら、本当にうれしく思います。
S様と沖縄の方々の活動は、下記のリンクからご覧いただけます。
S様、ありがとうございました!
Earthful Harmony
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macoro
WEBサイト(SHOP)https://www.macoro.jp/
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