共感の先にある
心の豊かさ
「類は友を呼ぶ」という言葉があります。
由来は紀元前の中国にさかのぼり、周王朝時代、易経という占いの書に記された言葉が語源といわれているそうです。
日本へは江戸時代に伝わり、その当時は「類は友を呼ぶ」の前身として「類を以て友を引く」、「類を以て友とす」という言葉が使われていて、今の形になったのは明治時代といわれています。
共感やリスペクトをきっかけに、繋がりが生まれ、そしてご縁が広がっていくのは、いつの時代も同じということですね。
別々のステージに立っていても、全く違うジャンルで歩みを進めていても、価値観や属性が似ていれば、不思議とチャンネルが重なり、リンクしていく。
目的は違えど足の向かう先は同じ・・・それぞれが発信者であり、お互いを応援しながら、サポートし合えるような関係値はとても素敵なことだと感じます。
今の世の中を生きていく中で、その思考に寄り添った動きは益々大きくなっている気がいたします。
何か一つの方向へ向かって色々なジャンルが関わり合い、それぞれの持ち味を活かしながら、何かを創造していく。
確かに歴史を振り返ってみると、昔は部品ごとのいわゆる手仕事を極めた専門のお店がたくさん軒を連ね、専門職同士がコラボをし合いながら、一つの商品を生み出していた時代がありました。
経済が発展し、そのおかげで便利な世の中で過ごせていること、もちろんこれからもその恩恵にあずかることをしっかりと受け止めて理解したうえで、過去に習い、未来に何が残せるのかを、今の時代だからこそできるアクションで見極めながら、そこで引き合う「縁」を大切に紡いでいきたいと思います。
私たち自身が前向きな姿勢で人生と向き合い、視野を広げ、新しいコンテンツにどんどんチャレンジし、日々を楽しくワクワクして過ごすこと。
それが最高のルートとして、心の豊かさが生まれる、良い出会いの方向へ導いてくれるような気がいたします。
浦上 日章
Text by Urakami Nissho