シームレスに
繋がる世界
SNSの急速な発展から、どこにいても気軽に情報の発信が可能になり、特にコロナ禍を経験してからはそのニーズに対応するための社会へと完全にシフトしたといえるほど、一気に変革も進み、誰もが繋がれる世の中になりました。
そして注目しなければならないのが、各個人において仕事もプライベートもひとつなぎに表現、評価される時代になってきたということ。ビジネスとしてのオフィシャルな情報だけでなく、そこに携わる人物の人となりが垣間見えるプライベートな情報もワンセットで全体が評価され、発信する側はより幅広い視点でブランディングを考えていく必要性が重要になってきたと感じます。
仕事を発展させるためには、数多ある選択肢の中から、まずは自分達を認知してもらわなければならない。そうでなければ、そもそもスタートラインに立つことさえできない。この当たり前のことが、恐ろしいほどのスピードで難易度を上げていると思えます。
また、これまでの時代と違い、各個人が発信基地となっているため、裏を返せば周りから「見られる」機会も増えたということになります。
「見せる」のではなく「見られる」です。
もちろん、初動のきっかけとしては「見せる」ことにより認知を広げたいという欲求を満たすことが一つの目的ではありますが、記録(ログ)として蓄積されていくため、いつでも「見られる」ということも常に意識しておく必要があります。
オンオフ関係なく、普段の自身の行動や立ち回りが倫理観に欠けていたら、それは恐らくそのまま何かしらのダメージとして響いてくる。
ネームバリューの有無に関係なく、世間のジャッジがシビアになってきた、そんな印象を受けます。
どんな仕事に携わっているのか、そしてリアルではどんな人物像なのか、その両側面がどれだけシンクロし、マッチしているのか、社会にその考えが定着してきている以上、人間味や人生観が、価値観の近い人々の心にどれだけ響いて共感を生むかが鍵となり、もちろん計算で着飾るのではなく、素の自分がナチュラルに体現して初めて、心地よく受け止めてもらえるような気がいたします。
全てがシームレスに繋がる世界。
自然体で自分らしくいることが、誰かの幸せな人生へとリンクしていく。
そんな想像をしながら、ワクワクと楽しんで歩んでいけたらいいなと思います。
浦上 日章
Text by Urakami Nissho