


秋の旬食材 [いちじく]
いちじくは、皮にハリがあって、シワがなく、切り口が乾燥していないものを選ぶのがポイントです。
今回は、いちじくの赤ワイン煮に、くるみをプラスして、フランス・ブルターニュ地方の伝統的な焼菓子「ファーブルトン」をつくります。
比較的かんたんにつくれて、モチモチした食感がおいしい一品です。
春夏秋冬、旬のフルーツでアレンジしてみても楽しめます。
今号のレシピではココット型を使いますが、マフィン型、丸いケーキ型、縦長のパウンドケーキ型でもつくれます。
みなさんのすてきなアイデアで、「わが家流」のオリジナルファーブルトンを楽しんでみてください。
OMOYA Recipe #025
[いちじくのファーブルトン]

材料(ココット型(直径8cm/高さ5cm)4個分

<いちじくの赤ワイン煮>
◎いちじく … 4個
◎赤ワイン … 200ml
◎水 … 100ml
◎グラニュー糖 … 100g
◎レモン汁 … 大さじ1
◎お好みでシナモンスティック … 1/2本
<生地>
◎薄力粉 … 60g
◎グラニュー糖 … 45g
◎バニラオイル … 少々
◎塩 … ひとつまみ
◎全卵…60g
◎生クリーム(45%)…130g
◎牛乳…160g
◎くるみ…40g
◎あればラム酒…小さじ1
◎粉糖…少々
作り方

1(いちじくの赤ワイン煮)
鍋に赤ワイン、水、グラニュー糖、
シナモン、レモン汁を入れ、
沸騰したらいちじくを加える。
再び、沸騰したら弱火にして、
クッキングペーパーで落し蓋をし、
5分ほど加熱する。
火から外し、そのまま冷ます。
冷めたら冷蔵庫で冷やしておく。

2
ココット型の底と側面にバターを塗り、
グラニュー糖(分量外)をまぶす。


3
卵、生クリーム、
牛乳、バニラオイル、
ラム酒を混ぜ合わせておく。

4
別のボウルに薄力粉、グラニュー糖、
塩をふるって入れ、軽く混ぜ、
中央をくぼませる。
そこに「3」の卵液を少しずつ加えながら、
周りの粉と混ぜ合わせる。

5
「2」の型に汁気をふき、
1個を4等分に切ったいちじく、
くるみを入れ、
「4」をレードルなどで注ぎ入れる。

6
180℃に予熱したオーブンで
約45分焼く。
焼き上がったら、
粗熱を取ってから冷蔵庫で冷まし、
型から出して、
逆さにしてお好みで粉糖をふる。

もっちりトロッとした食感に、くるみのカリッと感がアクセント。
やさしい甘さであっという間に食べてしまう、秋の美味しさです。
レシピ 柴田 佳世子
福岡県福岡市生まれ。
京都女子大学短期学部家政食管理卒業後、同大学の家政学部食物栄養科研究室勤務。
福岡市のフードプロデュース会社を経て、2005年に独立。
レシピ作成、フードコーディネート、料理教室、イベント、レストランなどへのメニュー提案、食育、講演活動など、食と料理の様々な分野で幅広く活動中。