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最終更新日: 2024年11月6日
外壁に無垢材を使うメリットやデメリットは? おすすめの無垢材なども紹介
「外壁に無垢材を使ってみたい」
「無垢材を外壁に使っても大丈夫?」
「外壁に無垢材を使った時のメリットが知りたい」
・・・といった「家の外壁に無垢材を使いたい」という声をよく耳にします。
外壁はやはりいちばん目にとまりますので、こだわりたいという方が多いのだと思います。
実際に、家の外壁に使われる素材は、家の印象や景観に大きな影響を与えます。
私たちが観光で訪れる京都や鎌倉、倉敷などの美しい風情ある町並みを考えてみても、一つひとつの家の外観が集まってノスタルジックで素敵な雰囲気を醸成しています。
このような素敵な建物の外壁には、古くから無垢材が利用されてきました。
また、近年ではサイディングやモルタル、タイルなど多様な外壁材が利用されるようになりました。
これらと比べて、無垢材は外壁材としてどんな特徴があるのかご存知ですか?
今回、外壁の無垢材について、メリットやデメリット、おすすめの無垢材などをご紹介したいと思います。
無垢材の外壁を検討されている方々のご参考になれれば幸いです。
この記事でわかること
無垢材の外壁は見栄えの美しさと経年変化を楽しめ、メンテナンスもしやすい
無垢材は反りや割れが発生すること、雨や雪によって腐食しやすいことに注意が必要
良い無垢材であるほど、メンテナンスフリーの無垢材の家になる
目次
外壁を無垢材にするメリット
無垢材とは、天然木から取り出した木を一枚の板に加工したもの。
その種類はさまざまで、スギ、パイン、オーク、チークやヒノキなどがあり、それぞれに天然木ならではの異なる風合いがあります。
無垢材は天然の木ならではの風合いを楽しめる
無垢材の外壁は、天然の木ならではの風合いが魅力。
無垢材は、樹種が同じでも、同じ木目のものは一つとして存在しません。
住む人が歳を重ねて大人の魅力が増すように、無垢材の外壁も年を重ねるごとに渋みのある色へ変化していきます。
良い無垢材、そして、きちんと手入れがされている無垢材ほど経年と共に深みが出て、愛着の湧く風合いを楽しめます。
メンテナンスしやすい
無垢材の外壁は、メンテナンスのしやすさも大きなメリットです。
「メンテナンスが大変なのでは?」と心配されることも多い無垢材ですが、実際はそうでもありません。
外壁として適切な材料を選び、それを適切な技術で施工することで、メンテナンスの手間があまり掛からないようにすることができます。
部分的な張り替えにも対応している
無垢材は、施工方法によりますが、部分的な張り替えを行うことで長持ちさせることも可能です。
張り替えた部分は徐々に馴染んでいき、時間が経つと目立たなくなっていきます。
他の素材、例えばモルタル塗装では、塗料を塗り替えると、同じ塗料を使っていてもその部分だけ目立ってしまい、時間と共に馴染むこともありません。
カイケンの『音響熟成®木材』
「音響熟成®木材」は、水に強く腐りにくい南九州産の杉だけを使って、木の命が失われる「機械乾燥」ではなく、木にストレスを与えず、音楽を聴かせながら自然の恵みを逃さず凝縮する「音響熟成」という方法で生み出された無垢・無塗装の木材です。
南九州産の杉を使った音響熟成木材は、見た目も美しく、心がすっと落ち着く香りと、ぬくもりがあってやわらかな手触りをしています。
油分を多く含むことから高い防菌作用を持ち、一般的な杉材より保水性が高いことから調湿効果も高く、風邪やインフルエンザの予防、結露防止、防カビなど様々な特徴を持っています。
カイケンの『音響熟成木材』はこちらのページでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
カイケンのInstagramでは、「音響熟成®木材」と「幻の漆喰®」を使った「空気がうまい家®」の施工例や家づくりのヒントなどを発信していますので、あわせてご覧になってみてください。
外壁を無垢材にするデメリット
外壁に無垢材を利用する際には、気を付けておくべきポイントがいくつかあります。
無垢材の特徴を理解して適切に管理することで、木材を長持ちさせることが可能です。
どのような点に注意すべきか、詳しく見ていきましょう。
3〜7年おきに定期的なメンテナンスが必要
無垢材に限った話ではありませんが、無垢材の外壁も適切なメンテナンスが求められます。
定期点検や普段のお手入れ、もし破損や不具合が起きた場合は、そのつど早めの対処が重要です。
天然の素材である木は、メンテナンスせずに放っておくと、雨風やホコリ、紫外線などが原因で表面が劣化したり腐ったりします。
そのため、メンテナンスの目安としては3~7年おきに、洗浄や塗り直しなどを実施するのが一般的です。
反りや割れのリスクを理解する
無垢材を利用する上で避けて通れないことが、反りや割れのリスクです。
無垢材は湿度や気温の変化に伴い収縮を繰り返し、少しずつ反りや割れにつながります。
多少のそりや割れはそれほど問題ないとも言えますが、大きく板が反ったり板を打ち付けている釘が浮き上がってきてしまうとメンテナンスが必要です。
一般的には、日当たりの良い場所は劣化のスピードが速い傾向があります。
雨や雪に注意が必要
雨のよく降る地域、雪の多い地域は、注意が必要です。
無垢材は、雨や雪などの水分が多い環境では、板の反りや割れが発生しやすくなります。
設計段階で、通気性や日当たりを確保したり、軒を長めに作るといった対策によって、長持ちさせる工法もあります。
ここまで、外壁を無垢材にする注意点をご紹介してきました。
ただし、良い無垢材を使用し、正しい設計や施工を行なうことで、問題が発生する頻度は低く抑えられ、メンテナンスフリーと呼べるような無垢材の外壁を実現することも可能です。
まとめ
無垢材の外壁は、天然素材ならではの風合いを楽しめる魅力的な素材です。
年月を重ねるほどに色艶が変化していき、味わい深く、美しい木目や質感を楽しめます。
また、無垢材には気をつけるべきポイントもありますが、質の良い無垢材を選び、正しい設計と施工を行えば、メンテナンスも容易になります。
本記事が、無垢材の外壁を検討されている方々のお役に立てば幸いです。
この記事のまとめ
無垢材の外壁は見栄えの美しさと経年変化を楽しめ、メンテナンスもしやすい
無垢材は反りや割れが発止すること、雨や雪によって腐食しやすいことに注意が必要
良い無垢材であるほど、メンテナンスフリーの無垢材の家になる
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もともと木が持っている油分やエキスがそのまま残り、保湿作用・保水作用・防菌作用、さらには時間とともに美しいツヤも出てきます。
音響熟成木材は杉本来の特性が生かされ、自然の恵みが凝縮されているので、余計な塗料やワックスを塗る必要がありません。
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カイケンコーポレーション株式会社
浦上 日章
うらかみ にっしょう
1979年熊本県上天草市生まれ。有明海と八代海にひらけた晴れやかな自然が美しい島で育つ。
2004年、カイケンコーポレーション株式会社設立に伴い専務取締役に就任。2023年7月、同代表取締役。
企業理念「地球環境蘇生」のもと、共感とご縁のある方々と力を合わせ、自然の恵みをよりよく未来へ繋げるよう、一歩一歩前進中。