築33年のコンクリート住宅を自然の命が輝く住まいへ
今回は、沖縄県名護市のS 様ご夫婦の記事にも登場されていた、沖縄市にお住まいのF様です。
F様は、沖縄市で「心踊心笑(うきうきわくわく)」という整体サロンを運営されていて、サロンに通われていたS様は、F様を通じて響熟成木材をお知りになって、この自然素材を使ってご自宅を新築されることになりました。
F様は、2020年に整体サロンをリフォームされた後、2022年6月にお母様と暮らしていらっしゃる築33年のRC造(鉄筋コンクリート構造)3階建てのお住まいを、音響熟成木材と幻の漆喰でリフォームされました。
ご縁がつながって生まれたリフォームのいきさつと、快適に生まれ変わった暮らしをご紹介します。
コロナ禍でサロンの移転がリフォームに
2020年、オリンピック期間中に東京出張となるはずだったF様は、その間を利用して、開店から12年を経ていた整体サロンを移転し、リニューアルオープンされる予定でした。
しかし、予期せぬコロナ禍に見舞われ、オリンピックも延期、サロンの先行きも不透明になってしまい、移転を断念することになってしまいました。
移転の理由にはサロンの老朽化もあり、「移転ができないのならリフォームを」と思い立たれたそうです。
担当者が教え子だった!
たまたまなのですが、親しくされていた「なかゆくいサロン」のオーナーさんが、音響熟成木材でサロンをリフォームされていて、F様は、木材の話や施工されたラムハウジングさんの話をお聞きになり、実際に体感もされていて、自然素材に興味をお持ちでした。
とくに、ラムハウジングのご担当者さん(川上晃奈さん)の評判がよく、なかゆくいサロンのオーナーさんはもちろん、サロンを通じた共通のお知り合いの方からも、「会わせたい」といわれていたそうです。
「みんなが晃奈ちゃんの話をしてたんですよ。この木(音響熟成木材)を熱弁してるっていうから、私も一回聞いてみたい、いつか会えるはずねって思ってました(F様)」。
その後、川上さんにお会いになったところ、なんと、F様が中学校の家庭科の教員をされていたときの教え子だったことが分かったのです!
実に、数十年ぶり!?の再会でした。
さつま工場の見学でサロンのリフォームを決定
ご縁がつながると、タイミングも合うのでしょうか。
川上さんと再会して親しくなっていたF様は、ご一緒に出かけられたアロマテラピーのイベントで、共通の友人であるヨガの先生のM様とお会いになります。
実は、M様も音響熟成木材を使ったタイニーハウスづくり(記事はこちらから)を考えられていて、川上さんの提案にみんなで意気投合され、弊社の鹿児島にあるさつま工場へ見学旅行に出かけられることになったのです。
さつま工場でのモデルハウスのご体感やセミナーに深く納得されたF様は、その場でサロンのリフォームを決められました。
「見に行ったら、速攻でした。もう、“やるよ!”って。帰ってきてすぐ着工してもらいましたね(F様)」。
それまでは絨毯を敷いていた床を全て音響熟成木材に張り替えられ、F様の整体サロンは、木の香りのする快適で心地いい場所に生まれ変わりました。
この居心地の良さをご体感され、この素材で新築されたのが、S様ご夫婦でした(記事はこちらから)。
「Sさんの旦那さんは大学の教授さんで、とっても紳士な優しいかんじの方なんですけど、ずっと床に触ったり、『香りもいいですねー』とか言われてて、子どもみたいに『この床に寝てもいいんですかねー?』って。『あっ、どうぞ』って。めっちゃすごい、ほんと寝てる、みたいな(笑)。Sさん(奥様)が見て『もう、やだー』とか言いながら、『でも気持ちいいもんねー』って(笑:F様)」。
築33年のご自宅のリフォーム
サロンのリフォームを気に入られたF様は、かねてから考えられていた、RC造3階建てのご自宅リフォームを行うことにされます。
築33年の老朽化と不便の解消、そして33年分の荷物を断捨離してすっきりしたいというご希望がありました。
「この素材がいいことはもう分かっていたので、自宅のリフォームも『ラムハウジングさんしかない』って思ってました。担当が晃菜ちゃんじゃなかったら、やってなかったかもですね(F様)」。
プランのこだわりは「ものを置かない」
F様とお母様のプランは明確で、部屋の仕切りや廊下をなくしてオープンにしてほしい、収納を広くとってほしい、ここに棚を作ってほしいなど、お二人でしっかり決めていらっしゃいました。
「ものを置かない。スッキリさせたい。タンスはいっさい置かないって決めてました(F様)」。
施工を担当されたラムハウジンさんによると、大工さんだったお父様が家づくりに関わられており、メンテナンスもきちっとされていて、さらにお母様がきれい好きなこともあって、築33年とは思えないほどだったそうです。
「もともとがしっかり作られていたので、既存の床にそのまま音響熟成木材を張ることができました。強度も強くなるし、廃材も出さずにすみました(ラムハウジング担当:川上晃奈さん)」。
リフォームはスムーズに進み、およそ3ヶ月で完成。
かつての子ども部屋や廊下の間仕切りなどを無くし、Pタイル(プラスチック樹脂タイル)だった床を38ミリ厚の音響熟成木材うづくりフローリングに張り替え、プリント合板の板壁は幻の漆喰で新たに塗り直されたり、音響熟成木材が張られるなどして、老朽化や不便さが解消され、広々とした明るく気持ちのいい住空間に生まれ変わりました。
大工さんの職人技で思い出をいかすリフォームに
「これ、うれしかった」とF様が喜ばれたのは、以前からあった職人さんの手による木彫りの欄間がいかされたこと。
「いい仕事をされているから」と、大工さんと川上さんが考えて、廊下の天井に再利用されました。
他にも、靴箱、鏡、キッチンのリメイク、お仏壇など、大工さんがいろいろなアイデアを出してくれて、丁寧な仕事をされたそうです。
その出来栄えには、大工さんの自分の仕事に対するプライドが感じられます。
独自の工夫がいっぱい! お母様のこだわりキッチン
名護市のS様邸を見学されて「これじゃないとだめ」と、お母様が大変気に入られたのが、音響熟成木材のキッチンでした。
キッチン自体はもちろん、スペースにも無駄なものがなくなり、動線も良くなって、台所仕事をしても疲れなくなったとのこと。
それまで使い勝手のよくなかった出窓を食器棚にするなど、独自のアイデアがいっぱいつまった、お母様お気に入りのキッチンに仕上がりました。
湿気が湿気がなくなって快適になって快適に
リフォーム後、実際に暮らしてみて実感されたのは、嫌な湿気がなくなったこと。
「梅雨は最悪だったんですよ。カビるし。でも、リフォームしてから快適です(F様)」。
「すごい快適だよね、この家。カビの臭いや湿気の臭いが全然ないから(お母様)」。
以前は使っていた除湿機も使わなくなり、暑い時期は24時間ずっと動かしていたクーラーも、リフォーム後は止めることも多くなったそうです。
ちなみに、F様邸のリフォームでは、玄関ドアだけが新しくなり、窓・サッシは33年前のままで、その性能が上がったわけではありません。
本物の自然素材の力が、気持ちのいい快適さを生んでいます。
朝までぐっすり眠れるように
お母様は、とくによく眠れるようになったとのこと。
「天井も木になって、とっても快適で、ぐっすり眠れる。トイレも行かないよ。前はよく目覚めていたけど、今は寝たら朝までぐっすりで、疲れもとれます(お母様)」。
このお家に泊まりに来られた方々も、みなさん「よく眠れたー」とおっしゃるそうです。
とっても楽になったお掃除
きれい好きのお母様にとっては、お掃除がとても楽になったことも大きなメリットでした。
リフォーム前は、お風呂・洗面所・トイレはタイル張りで、床も壁もゴシゴシ磨かれていたそうです。
とくに人一倍きれい好きなお母様は、ちょっとのカビも許せなくて、カッパを着てカビ取りスプレーを撒いたり、床を磨く機械まで使ってお掃除されていたとのこと・・・。
タイルが音響熟成木材に張り替えられた今では、その苦労もすっかりなくなって、カビ取りスプレーや洗剤、お掃除道具などもほとんど必要なくなりました。
お風呂もトイレも音響熟成木材になって、寒さ・冷たさもなくなり、一石二鳥。
さらに洗面スペースなど水まわりの段差もフラットになって、安心で使いやすくなりました。
心配されていた親戚の方や税理士さんも、泊まって納得
沖縄でコンクリート住宅が多いのは、台風とシロアリの心配が大きな理由です。
「木材」を使ったF様邸のリフォームは、ご親戚やお知り合の方々に、いろいろと心配されたそうです。
「『シロアリに大丈夫ね』とか、『台風は大丈夫ね』とか、水を使うキッチンやお風呂とか『木で腐らないよね』とか・・・みんな普通の木のイメージしかないから。この木がとってもいいっていうのが分からないからね。まず泊まりに来て、お風呂に入ったら分かるよって言ってました(お母様)」
「『なんでお風呂に木』みたいな。体感しないと分からないと思います(F様)」。
実際、リフォームされてから人がたくさんいらっしゃるようになって、お泊まりになられる方も増えたそうで、とくに「お風呂の気持ちよさ」に、みなさん感動されるそうです。
F様の整体サロンを担当されている税理士さんも、当初は他の業者さんからも見積りをとってみたらどうかとアドバイスされていたそうですが、F様がまったくぶれずにこの自然素材にこだわられるので、税理士さんご自身で弊社のWEBサイトなどを調べられて、「いい建材使うんだね、やってみたらいいよ」とおっしゃったとのこと。
税理士さんも何度も泊まりに来られて、快適と言われていたそうで、F様は「(税理士さんも)この建材で家を作るんじゃないかと思ってるんですけど(笑)」とおっしゃっていました。
本当に必要なものを見極める
リフォームを機に、思い切って断捨離されたF様。
「スッキリですよ。最高です。もうこれ以上、ものを増やさないことしか考えてないです。ものがなくなって、使わないものが置いてあったスペースがもったいなかったと思います。おかげで、人もたくさん呼べるようになりました」。
住まいを見直すことは、生き方を見直すことでもあり、いらないものをなくすのは、自分に本当に必要なものを見極めることでもあります。
F様の住まいと暮らしを取材させていただいて、ミニマル・必要最小限だからこそ実現できる、豊かな暮らしがあるのだなあと、あらためて思いました。
愛情が生む自然素材の輝き
F様のお住まいで感じたのは、とにかく、木材や漆喰がツヤツヤしていること。
明らかに、私たちの工場から出荷した時よりきれいになっているのが伝わってきます。
F様やお母様の「自然素材に対する愛情」が、この輝きを生んでいるのかもしれませんね。
将来的には、このご自宅で整体サロンを開くことも考えていらっしゃるというF様。
心も体も気持ち良くなる場として、ますます自然素材の輝きも増していくのでしょう。
音響熟成木材のアップサイクル活動
F様は、沖縄の空気がうまい家にお住まいの方々とご一緒に、音響熟成木材の端材をより価値のあるものとして再利用する「アップサイクル」の活動にも取り組まれています。
詳しくはこちらのインスタグラムからご覧いただけます。
◎Earthful Harmony
https://www.instagram.com/macoro.jp/