冬の旬食材 [セリ]
独特の香りや風味で、鍋や汁物の引き立て役として活躍することが多いセリですが、シャキシャキの食感を生かして炒め物にしたり、ゆでておひたしにしたり、和えものにしたりしても美味しくいただけます。
この冬は、こちらも旬の「牡蠣」を使って、その旨味をセリの風味でいっそう際立てる「セリと牡蠣の土鍋ごはん」を楽しみます。
セリを加えるタイミングは、土鍋でふっくら炊きあげてから、ほかほかの牡蠣ごはんに散らして軽く混ぜてもいいですし、いただく直前にぱらりとのせてもいいですし、お好みで美味しくお召し上がりください。
一菜プラスするだけで、味も香りも彩りも、そして栄養もアップしてくれる多才なセリで、冬の食卓をうれしく健やかにお楽しみください。
OMOYA Recipe #030 [セリと牡蠣の土鍋ごはん]
材料(2人分)
◎セリ … 1束
◎牡蠣 … 200~250g
◎酒・水 … 各50ml
◎生姜せん切り … 1片分
◎米 … 2合
◎だし汁+牡蠣の煮汁 … 400ml
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◎塩 … 小さじ1/3
◎しょうゆ … 大さじ2/3
◎酒 … 大さじ1
作り方
1
米は炊く30分前に研ぎ、浸水させてからザルにあげておく。
2
牡蠣はたっぷりの塩(分量外)をふり、ザルに入れて、牡蠣が半分かぶるくらいの水を注ぎ、ゆすってふり洗いする。
ふり洗いは水を変えて2~3回行い、キッチンペーパーで水気をふいておく。
3
牡蠣を小鍋に入れて、酒、水を加えて煮る。
煮立ったらふたをし、弱めの中火にして約1分蒸し煮にし、火を止めてそのまま粗熱をとる。
粗熱がとれたら、牡蠣と煮汁に分ける。
4
「3」の煮汁を鍋に戻し入れて再び火にかけ、半分くらいになるまで煮詰める。
煮詰めた煮汁にだし汁を加えて400mlにし、<A>を入れよく混ぜ合わせておく。
5
土鍋に「1」の米、「4」のだし汁を加えて軽く混ぜ、ふたをして強めの中火にかける。
沸騰したら、牡蠣、生姜を加え、平らにならす。
ふたをしてごく弱火にし、10分炊く。
火を強めて2分炊き、火を止めて約10分蒸らす。
6
「5」にみじん切りのセリを散らし、全体を軽く混ぜる。
土鍋でふっくら炊きあがったご飯にしみた牡蠣の旨味を、
セリのさわやかな風味とシャキシャキ食感が引き立てる「おかわり!」したい美味しさです。
レシピ 柴田 佳世子
福岡県福岡市生まれ。
京都女子大学短期学部家政食管理卒業後、同大学の家政学部食物栄養科研究室勤務。
福岡市のフードプロデュース会社を経て、2005年に独立。
レシピ作成、フードコーディネート、料理教室、イベント、レストランなどへのメニュー提案、食育、講演活動など、食と料理の様々な分野で幅広く活動中。