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最終更新日: 2024年11月6日
漆喰壁のリフォームってどうなの? 相場やメリット、デメリットをご紹介
みなさまは、「漆喰」という素材について、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
漆喰は建築材料の一つで、今回ご紹介するリフォームにおいても、室内の壁や外壁材として使われることがあります。
漆喰壁へのリフォームを検討されているのであれば、どんなメリットやデメリットがあるのかあらかじめ知っておくことが大切です。
今回は、リフォームで漆喰の壁にすることはできるのか、そもそも漆喰とはどんな原料なのか、漆喰壁にリフォームするメリットやデメリットなどについて、詳しくご説明させていただきます。
本記事が、これから漆喰の壁にリフォームすることを検討されている方の参考になれば幸いです。
この記事でわかること
漆喰壁はデザイン性の自由度の高さ、調湿性、耐火性に優れた素材である
長期的に見れば材料費や工事費の高さも気にならない
100年以上の耐用年数を誇る
目次
リフォームで漆喰壁に変更できる?
結論から言えば、リフォームで漆喰壁にすることができます。
リフォームで漆喰壁に変えるメリットや特徴は、以下の通りです。
- 耐久性が高いため、塗り替えやメンテナンスのコストが抑えられる
- 調湿効果が優れている
- 耐火性に優れている
基本的に、漆喰は耐久性が非常に高く、塗り替えやメンテナンスのコストが抑えられるということが大きなメリットです。
漆喰は、成分に含まれている二酸化炭素の吸収作用によって、徐々に石灰石に戻って固まろうとする性質を持っています。
消石灰から石灰石に戻るまでの期間は100年以上とされているため、漆喰は100年以上の耐用年数があると言われています。
長い年月が経っても見た目がほとんど変わらず、静電気も溜め込まない性質のため、ホコリやチリなどの汚れも付着しにくい特徴も併せ持っています。
調湿効果や耐火性にも優れており、建築基準法でも漆喰は不燃材料として認められているほど。
内装で利用しても火の手が部屋全体に燃え広がりにくく、被害を最小限に抑えられます。
そもそも漆喰とは?どんな原料?
そもそも漆喰とはどんな原料なのか、詳しく知りたい方もいらっしゃるでしょう。
漆喰は、水酸化カルシウムを主原料とした壁材であり、サンゴ礁が長時間の時を経て変化する石灰石です。
消石灰とも呼ばれる水酸化カルシウムを、糊やスサを加えて水で練れば漆喰が完成します。
自然由来の材料を用いて作られるため、身体に優しい建材として人気があります。
「呼吸する壁」とも呼ばれる
漆喰の壁は「呼吸する壁」と呼ばれていますが、それは高い調湿効果を有するためです。
漆喰の表面には細かな穴が数多く開いており、湿度が高くなると周囲の水分を吸収して湿度を下げ、逆に湿度が低くなると壁から水分を放出して湿度を上げたりする機能があります。
カイケンの『幻の漆喰®』
カイケンの『幻の漆喰®』は、主原料として干潟で名高い有明海の赤貝の殻を使って作られています。
自然素材しか使っていないため、人体にも無害で安全、さらに独自の「光熱触媒」作用により、室内の化学物質を半永久的に吸着・分解し、住まいの空気をいつまでも清浄に保ちます。
空気中のホコリなども吸着・分解するので、お部屋のお掃除が楽になったという声もたくさん寄せられています。
また、『幻の漆喰®』と同等の性能を持ち、より塗りやすくして施工性を高めた『幻の漆喰®ピュアケアウォール®』も開発されています。
カイケンの『幻の漆喰®』はこちらのページで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
カイケンのInstagramでは、『幻の漆喰®』と『音響熟成®木材』を使った『空気がうまい家®』の施工例や、お住まいになられている方々それぞれのお話、自然を楽しむ暮らしのヒントなどを発信していますので、あわせてご覧いただければと思います。
漆喰壁にリフォームするメリット
漆喰壁にリフォームするメリットは、以下の通りです。
- 塗り方によってさまざまなデザインを楽しめる
- 調湿性に優れた快適な室内空間を実現できる
- 空気がきれいで気持ちいい! 人体にも無害で安全
- シックハウス症候群の対策にも有効
漆喰壁にリフォームするメリットについて、詳しく見ていきましょう。
塗り方によってさまざまなデザインを楽しめる
漆喰は、塗り方次第でさまざまなデザインが楽しめるというメリットがあるのをご存知ですか?
最も一般的なのが、面がフラットで均一な仕上がりになる、シンプルな塗り方。
加えて、表面を荒してヨーロッパ調に仕上げたり、塗る際に使用するコテの跡を残した仕上げにしたり、あえて凹凸をつけたナチュラルな仕上げにしたりと、さまざまな塗り方を選べます。
左官職人によっては、技術を生かした専門的な塗り方による高いデザイン性を求めることもできるため、個性やこだわりを表現できるのも漆喰ならではの大きなポイントです。
調湿性に優れ快適な室内空間を実現できる
上記で解説したように、「呼吸する壁」と呼ばれる機能性によって、非常に優れた調湿性を持ちます。
漆喰壁にリフォームすることによって、年間を通して湿気や乾燥に悩まされることなく、快適な暮らしが送れるのは大きな魅力といえます。
空気がきれいで気持ちいい! 人体にも無害で安全
漆喰は空気をきれいにする効果があり、カイケンの「幻の漆喰」は、室内の空気を半永久的にクリーンに保つ「天然の空気清浄器」とも言われます。
天然素材の漆喰は、アレルギーを誘発する物質を含め、化学物質が含まれていないため、静電気が発生しにくいのがポイントです。
静電気が発生すると、ホコリやチリなどの汚れが付着しやすく、湿気も相まってカビが発生しやすくなります。
静電気が発生しにくい天然素材の漆喰は、静電気に付着するホコリやチリなどの汚れが原因となるカビも抑えられます。
そのため、ホコリやハウスダストなどにアレルギーを持っている人でも、安心して生活しやすくなるでしょう。
シックハウス症候群の対策にも有効
シックハウス症候群・・・それは、壁紙に使用されている接着材などから発生するホルムアルデヒドや他の様々な化学物質に汚染された空気を吸い込むことによって、体調不良を引き起こします。
症状を引き起こす原因や仕組みがハッキリとは解明されていませんが、ホルムアルデヒドを含む化学物質が原因の一つとして挙げられています。
「幻の漆喰」の壁は、シックハウス症候群の原因となる物質を漆喰が吸着・分解してくれるのが大きなメリットです。
吸着した物質が再放出されることはないため、シックハウス症候群の対策として、「幻の漆喰」の壁はとても効果的です。
漆喰壁にリフォームするデメリット
漆喰壁にリフォームするデメリットは、以下の通りです。
- 材料費・工事費が高くなる
- 汚れやひび割れのリスクを理解する
これらのデメリットについてご説明します。
材料費・工事費が高くなる
漆喰壁にリフォームするにあたって注意したいのが、漆喰を採用することによって材料費や工事費が高くなることです。
漆喰壁の施工は、ビニールクロスのように貼ったらすぐに終わるようなものではありません。
養生してから丁寧に下塗りを行い、そのうえで仕上げ塗りを行うという、手間と時間をかけて施工するため、どうしても工期が長くなります。
ただし、漆喰壁は耐久性が高く高頻度で塗り替えを行わなくていいため、長期的に見れば費用を抑えられるといえます。
汚れやひび割れのリスクを理解する
漆喰壁にリフォームするにあたって、事前に汚れやひび割れのリスクも理解しておきましょう。
漆喰壁は耐用年数が長いものの、経年によって壁が汚れたり、施工下地や施工環境の影響、さらに地震などで揺れてひび割れが発生したりします。
正しい手順で施工することによって、ひび割れのリスクを最小限に抑えられますが、それでも地震などの外的要因によってひび割れが発生してしまうことがあります。
万が一ひび割れを発見したら、すぐに業者に連絡して処理を行ってください。
漆喰壁にするリフォーム費用の相場は?
漆喰壁にリフォームするときの費用相場が気になる方も多いと思います。
漆喰壁にリフォームする場合、漆喰を塗る面積や種類、職人の人件費などの要素で大きく変動しますが、基本的な費用の計算式は、以下の通りです。
【漆喰を塗る壁の面積(㎡)×(材料費+施工費用)+諸経費=リフォーム費用】
基本的に1㎡あたりの費用が4,000円~8,000円と言われているため、40㎡の壁のリフォームを行うと16万円~32万円の費用がかかることになります。
また、諸経費の内訳は廃棄費用や交通費、養生代や搬入、その他の費用であり、施工業者によって大きく変動します。
したがって、見積書をしっかりと確認して、どんな費用が発生するのか確認しましょう。
まとめ
漆喰は様々な優れた効果が期待できるため、漆喰壁にリフォームするメリットはとても大きいと言えるでしょう。
この記事のまとめ
漆喰はデザイン性の自由度の高さ、調湿性、耐火性に優れている
長期的に見れば材料費や工事費の高さも気にならない
100年以上の耐用年数を誇る
最初は材料費や工事費が高いと感じるかもしれませんが、耐用年数は100年以上と非常に長いため、長期的に見ればそこまで割高でもないはず。
半永久的に稼働する空気清浄機として、きれいで気持ちいい空気を維持してくれますし、優れた調湿効果で年間を通して快適な生活空間の中で暮らせます。
このように多くのメリットがあるため、興味がある方は積極的に漆喰壁へのリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
自然の恵みを生かした健康自然建材と「空気がうまい家®」
「音響熟成®木材」が「生きた木材」と呼ばれる理由
- 普通の木材とカイケンの音響熟成木材は何が違うの?
- 木造住宅は長持ちしない? 湿気に弱い?
水に強く腐りにくい南九州産の杉を使い、木の命が失われる「機械乾燥」ではなく、木にストレスを与えず、音楽を聴かせながら自然の恵みを逃さず凝縮する方法で生み出された「音響熟成®木材」。
もともと木が持っている油分やエキスがそのまま残り、保湿作用・保水作用・防菌作用、さらには時間とともに美しいツヤも出てきます。
音響熟成木材は杉本来の特性が生かされ、自然の恵みが凝縮されているので、余計な塗料やワックスを塗る必要がありません。
体感温度は人肌に近く、生きている木材ならではの温もりを感じられます。
音響熟成木材を使った「空気がうまい家®」
「家は、空気で建てる」という発想。
自然の中で感じる「気持ちのいい空気」を住空間でも感じることができたなら、いちばん居心地のいい家になるのではないだろうか・・・。
そんな思いから「家は、空気で建てる」という発想が芽吹き、自然の恵みを生かした「音響熟成®木材」と「幻の漆喰®」でつくる「空気がうまい家®」が生まれました。
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無垢・無塗装の「音響熟成®木材」と、自然の力で空気中の不純な化学物質を取り除き、住空間の空気をきれいにする「幻の漆喰®」から生まれるカイケンの「空気がうまい家®」をぜひご体感ください。
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「空気がうまい家®」モデルハウス
カイケンコーポレーションでは、みなさまに「住まいの空気環境と健康の関わり」や「本物の自然素材の心地良さ」を少しでも身近に感じていただきたく、「空気がうまい家®」のモデルハウスを、さつま見学工場をはじめとする鹿児島の各地にご用意しています。
モデルハウスの詳細はこちらから、ぜひご覧になってみてください。
私たちの活動を通じて「住まいの空気の大切さ」を多くのみなさまに知っていただき、ご家族がいつまでも健やかにお過ごしいただける住環境づくりのお役に立てればと願っております。
●カイケンのイベント情報
カイケンでは、全国各地で「完成見学会」「構造見学会」を定期的に開催しております。
イベント情報は「見学会のご案内」ページからご確認いただけます。
●カイケンへのご相談は「お問い合わせフォーム」から
「音響熟成木材で家を建てたい」
「音響熟成木材や幻の漆喰を自社でも使いたい」
「カイケンの商品をもっと詳しく知りたい」
そんな思いにお応えするべく、カイケンでは、一般のお客様、工務店・建築関係などのお客様からのお問い合わせを受け付けております。
お問い合わせフォームより、メール・お電話・FAXからご連絡いただければ、弊社担当より折り返しご連絡を差し上げます。
カイケンコーポレーション株式会社
浦上 日章
うらかみ にっしょう
1979年熊本県上天草市生まれ。有明海と八代海にひらけた晴れやかな自然が美しい島で育つ。
2004年、カイケンコーポレーション株式会社設立に伴い専務取締役に就任。2023年7月、同代表取締役。
企業理念「地球環境蘇生」のもと、共感とご縁のある方々と力を合わせ、自然の恵みをよりよく未来へ繋げるよう、一歩一歩前進中。